2月7日にでた「お知らせ」で、新規参入チームの受け入れに関するアナウンスがなされた。
2024-25シーズンからの参加は自然
現時点でいろいろなごたごたが顕在しているのは事実ではあるが、現状は「フェーズ1」の段階である。このフェーズ1は、競技力を重視するもので2022シーズンから3シーズン、つまり来シーズン(2023-24)までがこの段階となる。
続くフェーズ2が、4シーズン続くことが当初の計画として挙げられていることからも、フォーマットとして新規参入を入れるタイミングとしては順当であるように思う。ちなみに、「フェーズ2」では、社会性や事業性を強化し、ライセンス制度の導入も検討とされているが、どのような検討がなされているのかは定かではない。
フォーマットをフェーズ1では変えないとしていたものの、Div.3は今シーズンよりチーム減により変更された。このことからJRLOは2023-24シーズンの受け入れを検討したのだろうが、そもそもフェーズ1の段階で募集する気はなかった(下位リーグからの入替戦すら想定していない)のだから、その場しのぎの運営が続いていると白状しているようなものな気がする。
というか、そもそも23-24シーズンで参入する気があるのであれば、22シーズンをもって脱退した「宗像サニックスブルース」から譲渡するというオプションも考えられないわけでもないのに、1年空いたからといって誰も手を上げるようには思えない。(後述する条件からして完全新規参入は考えていなさそうではあるが)
現状まだ案となっているが、資料が提示されたので見てみようと思う。
審査予定項目
すべてを載せるのもあれなので、気になったところだけ上げる。
- リーグワンもしくはそれに準ずるリーグにて十分な戦績があること。過去3年間の競技成績を確認(ただし、直近の成績を重視)
- 40人以上の選手を有する。(フロントローは3組以上)かつ、3分の2以上はリーグワンもしくはそれに準ずるリーグ(学生リーグのトップレベル)の試合出場経験を有する。
- ホストスタジアムを保有すること
収容規模3000人以上。ホストゲームの5割を実施すること
リーグワンもしくはそれに準ずるリーグにて十分な戦績があること
リーグワンに参入するのに「リーグワンで戦績がある」のは謎ではあるが、トップリーグチャレンジがない今、ディビジョン3に次ぐリーグは、3協会ごとの地域リーグであるトップイーストA、トップウエストA、トップキュウシュウAに該当する。
申請書類の提出が今年の6月で、チーム決定が来年1月末というスケジュールで行くと、成績評価は2021年、2022年、2023年のシーズンが該当することになるのだろうか。
ちなみ20~22年までの地域リーグ、3地域社会人リーグ順位決定戦の結果は以下の通りである。

2020年はすべての地域で、2021年は九州協会では開催されていない。
ここで出てくるチームは、東京ガス、ヤクルト、セコム、横河武蔵野、大阪府警察、中部電力、JR西日本、ルリーロ福岡、日本製鉄八幡、JR九州であるが、加盟初年度で優勝した「ルリーロ福岡」が唯一「リーグワンを目指す」ことを掲げているように思う。(参考)
横河武蔵野は、社会人チームだった時代もあるが現在はクラブチーム。他は企業の部活か。
ルリーロ福岡は、リーグワン開幕前に活動を休止した、コカ・コーラレッドスパークスのチームの受け入れ先でもある。2022年の3地域社会人リーグ決定戦では、東京ガスに大差で敗れてはいるものの、Bリーグに参戦してから、B3,B2へと駆け上がったA千葉、長崎のように新設チームの勢いは注目したいところだと思う。
40人以上の選手を有する
1試合のエントリーは23人ではあるが、レギュレーションとしては40人が想定されているとのことだ。
現状の各チーム公式サイトに挙げられている選手人数をまとめてみた。今シーズン加入選手が含まれているチームと含まれていないチームがある可能性があるのはご了承いただいたきたい。

なお、大阪府警察、日本製鉄八幡は見つからなかった。
下部リーグほど人数が少ない傾向にはあるといえ、Div3の中国RRは38人であり、基準に達していない。地域リーグは40人前後でJR西日本がずば抜けて少ない。とはいえ、数人の誤差でありもちろんコストという面ではかかるのは事実であるが、社会人チームが認められる以上、トップレベル選手2/3規定を考えると、現状30人前後確保できているのであれば、上を目指すときに増やせばいいだけではある。
ホストスタジアムを保有すること
たぶん誰も「保有」はしてない。
「別途スタジアム確保に関する規定を満たす場合は例外措置を講じる場合がある」ともされているが、そもそもどのチームも現状満たしていないことを新規チームに課すのは酷ではないのだろうか。
リーグワン公式サイトには、各チームの「拠点とするスタジアム」が記載されているので見てみよう。

一応本拠とするスタジアム群は3000人を超えているといってよいだろう。Jリーグのように固定席であることは求められておらず、芝生でもいいように思える。
(新リーグ設立時の条件では、1部リーグは15000人規模だったがS東京ベイは満たしていないのは……)
とはいえ、地域リーグは現状各チームの練習グラウンドで試合をしているように思えるので、実際に昇格を目指す場合にはどこかしらの自治体と協定を結ぶことになるのだろう。
ところで今回出された審査基準には「保有」とあるが、そもそもリーグワン内でも拠点グラウンドが共有されている現状がある。
秩父宮ラグビー場をホームとして開催したチームは昨シーズンを含めると、BL東京、BR東京、東京SG、GR東葛、横浜E、相模原DB、釜石SW、日野RD、WG昭島、(SA浦安)と11チームにものぼる。
他にも、駒沢オリンピック公園は、BL東京、BR東京、東京SGの使用実績があるし、味の素スタジアムはBL東京と東京SGがホームで使用している。
関東圏以外では、パロマ瑞穂ラグビー場をトヨタVとS愛知が使用しており、中国RRとSA広島はBalcom BMW Stadiumを拠点としている。
他にもヨドコウ桜で浦安DR、RH大阪、釜石で釜石SWと日野RD、花園で花園Lと神戸Sの開催経験はある。
そう。これだけかぶっているのだ。なのに新規参戦でそれを求めるのはなかなか厳しいように見えてくる。もちろん、リーグが成熟するには必要不可欠なのではあるが、そもそもが中途半端なリーグをどう持っていきたいのかわからないのに、新規チームに求めるのは謎である。
現実に目指しているチームはどこか
パット見る限りHPでも掲げているのは「ルリーロ福岡」ぐらいだろう。半年たっても「ABOUT US」が準備中ではあるが、トップにでかでかと挑戦すると書いてあるので方向としては目指しているのだろう。(毎日新聞の報道だと25年参入が目標なので、今回申請するかは謎)うきは市を中心とする筑後地区に拠点を構えていそうではあるが、22年はホーム開催はなかったし、日本協会の競技場一覧をみても筑後地区で開催実績がないように思える。福岡県自体にはあるので、どうにでもなるとはいえ、根差したという意味では課題がまだまだあるのだろう。
ほかのチームはたとえ目指していたとしても現状は、実績が足りない。Div.3に入ったところでそこまで収入が増えるわけではないので、入るメリットがさほどないのが現状なように思えてくる。
フェーズ2へ向けて
フェーズ2へ向けて、ライセンス制度等の兼ね合いも考えてこの条件なのかもしれないが、そうであるならば公表して、チームに危機感を持たせるのも必要なように思う。
今回挙げられた基準は、結局ただあるだけで今のリーグワンのチームもなんとなくクリアしているぐらいのものだろう。(ホーム&アウェーなのにこんなにかぶるのを許すザルさ)
結局何のためにリーグを作り替えたのかを自己満足じゃなく検討しないと、徐々にチームが減っていくだけ名ような気がしてならない。

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