はじめに
今シーズンの今までの集計はこちらから
この記事の続き。今回は、今までのシーズン(トップリーグ)も含めて比較する。
補足
データとして存在するものは過年度のものは「公式試合記録」ぐらいしか一般に閲覧できない。トップリーグ時代は初年度の分からインターネット上において現在も閲覧が可能である。
しかし、記述内容が不明瞭であったり、リーグワンになった昨シーズン・今シーズンにおいてもこの「公式試合記録」の記録内容は試合のレフェリーの言葉と記録内容の不整合があったりしており、どこまで正確なものかは怪しい点がある。
また、イエローカード相当とジュディシャルオフィサーが認めなかったという(累積記録上のイエローカードの取り消し)発表は、当該選手が同一試合に2枚のイエローカードを受けて退場となった場合、サイティング・コミッショナーによる警告を受けて同一試合に2枚のイエローカード相当以上と判断された場合に発表されるため、すべてが正しい保証はない。
現行のリーグワンはDiv3においてTMOが採用されていない。なお、国際的にみれば2000年より導入されているが、日本においては2008年度のプレーオフに初めて実施され、レギュラーシーズンでは2014年度から導入されている。(トップチャレンジは採用されていない)
ペナルティの数

1チームの1試合平均で見ると上図のようになる。2020-21シーズンまでは、トップリーグ、2022、2022-23シーズンはDiv1のみの数値を用いた。
2017-18シーズンぐらいまでにかけて減少する傾向があったものの、近年はペナルティの数が増加しているといっていいだろう。
カードの数
リーグ戦で出たイエローカード・レッドカードの数。

レッドカードは、2003-04、2005-06、2011-12~2015-16シーズンは0枚。ここ数年で激増している。
といってもこれは合計数なので、あまり意味のあるデータではない。(2019-20は途中で終わっているので少ないだけ)
トップディビジョンの公式戦(リーグ戦+プレーオフ)の平均に変えると以下のようになる。


2022-23の合計は現時点(第13節まで)で、まだ3節+POが残っていることを考えると、前身のトップリーグ時代を含めても最もカードが出たシーズンとなることは確実なように思う。
イエローの枚数は、1試合1枚に近付きその後落ちるのを繰り返しているので、今シーズンあたりがピークで、ひょっとしたらルールの理解が進むからか、来シーズンは落ちる可能性もあるのかもしれない。
レッドカードはここ5シーズンぐらいが多く、それまではほぼ出なかったというイメージ。
2014-15シーズンよりTMOが導入されているが、一応1試合平均で見ると14-15、15-16と増えている点は興味深いところ。
カードの理由
表記ゆれが多いのである程度はまとめている。


不行跡が以前は多かったのは、ルールが変わった?
2014-15のTMO導入あたりから危険なプレーが増え、いったん落ち着きを見せていたが、2021年3月に「頭部へのコンタクトの対処基準」が出た(2019年5月の「ハイタックルの判断に関する枠組み」からの改正)からか近年は増えている。
2015年5月にも「頭部コンタクト」を含めたルールの遵守事項が公開されているので、増えているときはルールの傾向がすべてなのかもしれない。
まとめ
ここ数シーズンに限ってみれば、明らかにカードは増えている。
2022年にワールドラグビーがレッドカードの20分後に別選手の補充を認める試験ルールを検討しており、スーパーラグビーで試験運用がされていることを踏まえると、「レッドカード」というものは今後も増加していく傾向にあるのかもしれない。
いずれにせよ、頭部外傷、怪我の防止がより一層求められることには変わりなく、ラグビーはまだ変遷の半ばにいるのかもしれない。


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