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リーグワンの20分レッドカードが結局わからない

ラグビー
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20分レッドカードは「リーグワン独自」の試験実施ルールである

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 試験実施ルール採用のお知らせ」にある通り、2023-24シーズンより引き続き実施される「20分レッドカード」は、リーグワンにおける試験実施ルールである。

2023-24シーズンから継続している2つのルール(20分レッドカードおよびオフ・フィールド・レビュー)は、「③リーグワンにおける試験実施ルール」に該当します。

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 試験実施ルール採用のお知らせ」、2024年11月26日

つまり、「20分レッドカード」の規則詳細は、ワールドラグビーの規定によるものではない「リーグワン」が独自に策定されたものであると考えるのが自然である。

2023-24シーズンの対象は、OFRからのアップグレードのみが対象

「20分レッドカード」は、2023-24シーズンより試験的実施ルールとして、Div1、2、入替戦、プレーオフに導入された。

当初の「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 大会概要および試験的実施ルール適用決定のお知らせ」では、原則としてすべてのレッドカードが20分レッドカードの対象であり、プレーや行為によって対象外とするとされたが、開幕前の12月7日「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 試験的実施ルール 名称および20分レッドカードの対象について」の発表で、20分レッドカードは「オフ・フィールド・レビュー」によるもののみに限定された。

  • レッドカードの判定を受けた当該選手は退場となるが、20分後に当該選手と別の選手を交替することを可能とする。
    ※プレーや行為の内容によって、交替が認められない場合がある
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 大会概要および試験的実施ルール適用決定のお知らせ」、2023年11月12日
  • オフ・フィールド・レビューによってレッドカードの判定を受けた当該選手は退場となるが、20分後に当該選手と別の選手を交替することを可能とする。
      ※それ以外の事象でレッドカードを付与された場合は、選手交替は出来ない
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 試験的実施ルール 名称および20分レッドカードの対象について」、2023年12月7日

「オフ・フィールド・レビュー」によるレッドカードとは、ファール・プレー・レビュー・オフィサー(FPRO)により映像確認された結果、レッドカードにアップグレードされたものを指す。

2024-25シーズンの発表は、昨シーズンのリリースが引用

今シーズンの開幕前に(広く一般に)発表された情報は以下の通りである。

2023-24シーズンに導入されていた下記2つの試験実施ルールについては2024-25シーズンにおいても継続採用されます。
https://league-one.jp/news/2708

5. オフ・フィールド・レビュー(D1/D2、プレーオフトーナメント、入替戦の試合において適用)

6. 20分レッドカード(全試合において適用)


NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 試験実施ルール採用のお知らせ」、2024年11月26日

オフ・フィールド・レビュー及び20分レッドカードの詳細ルールは、特段明記されず昨年の発表リンクが設けられる形で引用されるだけであった。

2024-25シーズンの発表は、FROがないDiv3も対象

前述の引用の通り、24-25シーズンの試験実施ルールの発表では、

20分レッドカード(全試合において適用)」となっており、昨シーズンの対象外であったDiv3も20分レッドカードが対象となることが明記されている。

ただし、昨シーズンの(リンクされている)試験実施ルールでは、20分レッドカードの対象となるものは「FPROによるアップグレードされたレッドカードのみ」が対象であり、TMOさえ導入されていないDiv3でどう導入されるのかはこの発表では何ら分からない。

イエロー2枚も20分レッドカードの対象となった

24-25シーズンイエローカード2枚が提示されたことによるレッドカードは、これまでに2例発生した。

1例目は、後半30分に2枚目のイエローカードでレッドカードが提示された。つまりこの試合の記録からは、20分後がすでに試合が終わっているためどういう扱いであるかは明らかではなかった。(公式試合記録上も20分レッドカードであることは明記されていない。といってもアップグレードされたレッドカードであっても明記されるわけではない)

2例目は、前半32分に2枚目のイエローカードが提示された。この試合では中継の音声でもレフリーは「20分レッドカード」と発しており、実際に20分後に選手補充が行われている。

25/2/16のこの時点において、24-25シーズンの試験実施ルールである「20分レッドカード」は、昨シーズンと同様のものではないことが明らかとなった。

Div3も20分レッドカードの対象となった

25/3/2、Div3の試合でレッドカードが提示された。Div3においては、TMO、FPRは導入されていないため、FPROによらないレッドカードが提示されたといってよいだろう。

ただし、この試合においてレフリーは「20分」と発言しているのが中継映像から確認でき、公式試合記録においても20分後に選手が補充されている。

つまり、この試合において今シーズン開幕前の発表通り「全試合」が対象であることは明白となった。

結局のルールは?

結局のところのルールはである。

今シーズン開幕前に発表された通り「全試合」に適用されていることは確かである。ただし、当該記事にリンクされている、昨年の試験実施ルールとは明らかに違う運用をされていることもまた事実である。

2024年5月9日のワールドラグビーの「簡素化したレッドカード制裁プロセス、2024年に開催するワールドラグビー主催の各大会で試行」では、

今年のWXV、パシフィック・ネーションズカップ、U20チャンピオンシップ、トロフィーを含むワールドラグビー大会で実施する非公開試験実施ルールでは、レッドカードを受けた選手は反則から20分経過後に交替することができる

レッドカードは依然としてレッドカードを意味する: つまり、20分経過した時点で、違反したチームはレッドカードを受けた選手を交替要員と交替させることができる。処罰は、試合にではなく、反則を犯した選手に科す。

とあるが、これはワールドラグビー主催大会における「非公開試験実施ルール」の話であって、世界的試験実施ルールのものではない。

2024年11月14日「試合のスピード、スペース、コンテスト性を促す競技規則の改正、世界的試験的導入へ」で

半球をまたぐ国際試合は始まったばかりであるため、理事会は勧告に従い、20分間のレッドカードの試験的ルールの試行について、さらなるフィードバックと完全なデータ分析を検討する必要があるとして、オータムネイションズシリーズが終了するまで検討を延期することを決定しました。

とされている通り、25年の試験実施ルールには盛り込まれなかった。

結局のところは、今シーズン開幕前に発表された通り「20分レッドカード」は、「リーグワンにおける試験実施ルール」であるのだ。つまり、リーグがその規則を実施するにあたって、どういう運用をしていくのかを広く一般に周知する責任を負うべきである。

現状の周知であるのであれば、イエローカード2枚で20分レッドカードとして選手補充を認めた1例と、Div3におけるレッドカード後に選手補充を認めた1例は、規則の適用ミスがあったと一般(ファン)が判断せざるを得ないのだ。

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