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SUPER GT の距離計算を調べる

モータースポーツ
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各社の報道

ここで注目を集めたポイントは、82周の75%は61.5周であるということだ。では、62周を終えていないのではレースの75%はこなしていないのでは……? という疑問もあったかもしれないが、今回、61.5のうちの小数点以下は切り捨てとなっており、61周が75%となっている。

 そもそもこの61周という数字は、レース後にとってつけたものではなく、レースウイーク前の4月14日の時点で、事前に監督ミーティングの資料で大会審査委員会から公示されているものだ。この資料のなかには「スタートしてから先頭車両が82周完了した時点、または16時30分が経過した時点で先頭車両にチェッカーフラッグを振ります(75%の距離=61周。2/3の距離=54周)」と記載されている。

61周での赤旗提示でレース終了となったスーパーGT第1戦岡山のフルポイントの理由は、autosport web

追記:シリーズをプロモートするGTアソシエイションによると、今回の岡山戦に向けては、フルポイントでのレース成立となる最低周回数が61周だという旨が事前に競技団から各エントラントに通達されていたという。これは、今回のレースの「当初のレース距離」を300kmと解釈しているものと思われる。つまり、上記の解釈如何に関係なく61周(225.883km)を走破すれば300kmの75.2%を消化することになる、ということのようだ。

大波乱のスーパーGT開幕戦岡山、天候不良で途中終了も規定によりフルポイントが付与。当初のレース距離の75%以上を“完了”、motorsport.com, 2023/4/17

SUPER GTは切捨が基本?

第7条 シリーズ得点
2.
1)ドライバーに対する得点:
 (3)本シリーズ規則第11条5.に定める第3ドライバーが起用される場合、参加したドライバーにポイントが与えられる運転距離は別途公示される。またオーガナイザーは、ポイントが与えられる運転距離に相当する周回数(小数点以下切上)も公示すること。
3)不可抗力によるレースの中止レース終了の場合の取り扱い:
 (1)先頭競技車両が2周回を完了する前にレースが中止された場合レースは成立せず、各決勝レースのシリーズ得点は与えられない。
 (2)先頭競技車両が2周回を完了し、かつ走行距離が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%未満でレースが中止・終了された場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点の半分が与えられる。
 (3)先頭競技車両が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%以上を完了した後にレースが中止・終了された場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点はすべて与えられる

2023 SUPER GT Sporting Regulations

第35条 最大運転距離・時間
(略)オーガナイザーは、当初のレース距離の2/3に相当する周回数(小数点以下切捨)、もしくは当初のレース時間の2/3に相当する時間を競技会特別規則に明記すること。

2023 SUPER GT Sporting Regulations

第40条 順位認定の必要条件
2. 走行周回数が各自のクラスの優勝車両の走行周回数70%(小数点以下切捨)に達しない車両は、順位の認定を受けない。

2023 SUPER GT Sporting Regulations

と、切上・切捨が明記されている所を列挙してみると、切捨が基本のように見える。

今回の岡山を例にしてみてみる。

レース距離:303.646km / 82周
レースの距離の2/3に相当する周回数:54周
1周:3,703m

2/3に相当する周回数は、82 周×2/3=54.667周で、規定の通り切捨すると54周になる。

今回のレースでは、GT500が61周、GT300が59周のレースであり、完走扱いとなる周回数はGT500は「61×0.7=42.7」より42周、GT300は「59×0.7=41.3」より41周ということになりそうだ。

事前に監督ミーティングの資料で75%の周回数が明示されていたのだから異論の余地はないが、しいていうなら規則だけそのまま読むのであれば切捨とも切上ともどちらとも読めてしまうのが問題?

なお、第7条2.1)(3)に「(小数点以下切上)」とあるが、以前は120kmに相当する周回数だったものがコロナ禍で距離短縮傾向になって変わったものの消し忘れているだけのように見える。

メディアが仕事をしていない問題

auto sport web:「今回、61.5のうちの小数点以下は切り捨てとなっており、61周が75%となっている。」
motorsport.com:「これは、今回のレースの「当初のレース距離」を300kmと解釈しているものと思われる。つまり、上記の解釈如何に関係なく61周(225.883km)を走破すれば300kmの75.2%を消化することになる、ということのようだ。」

この言っていることが違うところ。取材をしてるの?本当に?

モータースポーツの専門メディアだからこそ、GTAに問い合わせて規則の解釈がどうなのかと、問い合わせればよいのに。GTAが答えてくれないなら、それはそれで記事にできますし。

明らかにするべきは2点

今回のレースで疑問が生じた点は2点のはずである。これを明確にするだけですっきりするはずなのだ。

1点目は「75%の計算は、小数点以下切り上げなのか切捨てなのか」という点だ。これは実際に関係者間のみで周知されていた数値が61周であることから、切捨と推察はされる。

2点目は「75%を完了とするのは、先頭車両が完了したときなのか、レースの最終結果の周回数なのか」という点だ。そもそもレースはSC先導の元、63周目に突入していた。75%の周回数が61周目だろうと62周目だろうとも、走行完了した周回数としては75%を完了しているのだ。

F1では過去の事例からして、最終結果によらず実際に先頭車両が周回した数となっている。SUPER GTではどうなのか。ついでに疑問が生じたこのあたりの問い合わせをするのが、メディアに求められている姿なのではないだろうか。

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