そこまでバレーを見ているわけでもないが、構想が発表されたので独断と偏見で考えてみる。
現状のチームとライセンス


新「V.LEAGUE」構想
リーグ
- 「S-V.LEAGUE」は競技力、組織力、事業力で世界最高峰を目指す。
男女最大16チームで、ライセンス不交付以外の降格はなし。(クローズドリーグ) - 「V.LEAGUE」は、よりホームタウンとの共生に重点を置く。東西カンファレンス制を導入。
ライセンス
- 《ホームタウン》クラブの活動区域となる本拠地の明確化
- 《ホームアリーナ》ホームゲームを開催する主となるアリーナの明確化
- 《チーム名》両リーグともホームタウンとの共生に重点を置く。ホームタウン名を含めたチーム名称の設定。
- 《財務》安定開催。財務状況の向上。透明性、信頼性の確保。
- 《ユースチーム》ホームタウンにおける育成環境構築。
大会方式
- 「S-V」:1クラブ44試合のH&A。土日に2試合同一カードが基本。将来的には平日開催、試合数増加。コートチェンジをしない。
- 「V」:1クラブ20試合以上。土日2試合同一カードが基本。SV準加盟クラブの試合数を確保。
その他
出場ルール(ベンチ、外国人枠)、移籍ルールは検討中。
個人的な妄想
ライセンス要項が出ていないので完全な妄想でしかない。6月に発表されたらまたやる。
キーは体育館が明確化できるか、地域密着が図れるかぐらいか。
そもそも現行規定にもジュニアチーム育成やバレーボール教室の開催は求められている。大きく変わるのはホームアリーナの部分。
現行のホームアリーナは、申請したホームタウンで1回以上開催すること。リーグのホームゲームを50%以上当該アリーナで開催できることとなっている。入場可能数は、S1が3000人、S2が1500人、S3が750人以上を満たす必要があるが、複数のアリーナの場合は全体平均値で現状は良い。
記者のTwitterの投稿からして現行B1リーグのようにホームアリーナでの80%以上の開催を求めるようだ。現状のようにサブホームタウンという設定がどうなるかは不透明ではあるが、80%以上となると実質的には固定。想定割り当ては22試合(11節分)なので、17.6試合。18試合はホームアリーナで開催が必要。ということは他で試合をやれるのは2節4試合。基本的には近隣の市町村でやって、ホームエリアを拡張する方に動くように思う。
ただし、氏のツイートにあるようにアリーナ改造は10年スパンの話で急に変えることは困難であるので、入場者の基準は現行とさほど変わらないラインに当初は設定される余地はあるか。
初年度120万人、27-28シーズンで190万人目標。12チーム想定で44試合といっている節があるので総試合数はSVが264試合。加えてプレーオフが最大21試合。男女で最大570試合。平均すると2105.2人。27-28シーズン想定は14チームのようなので、総当たりだと仮定すると最大770試合。平均すると2467.5人。一応3000人入れば達成は不可能ではない。最大570試合想定のまま190万人を達成するには3333人以上の平均入場者が必要になる。将来的な設定として5000人はありえそう。次のシーズンから変えるわといっても無理なので現状維持ではあろう。
参考までに過去を振り返ると一番多いのは第2回Vリーグは男子が平均4907人、女子が4270人。
(男子がイタリアセリエA、女子はトルコリーグがベンチマークとのこと。セリアAは1500人~7000人入っている試合がありそう。)
現行のB1で5000席、B2で3000席を求めているわけで、アリーナトップを目指すというからには新B1の基準でもある5000席はいずれ基準になりそう。
経済規模は地域によって違うのが当然なので杓子定規に数値を決めるべきかは謎。
S-Vは、現行S1ライセンスは最低交付されているチームか?
いくらフラットだとしていても、現行ライセンス制度がある以上基本はこうだろう。その中で申請するチーム、しないチームと別れてどうなるかといったところだろう。
各体育館のキャパは、調べてすぐ出るのは固定席が基本。仮設席をどこまで置くか問題があるので数値は参考。
S1ライセンスチームは、3000人キャパの体育館/アリーナを使っているはずではある。問題は11週使えるかというところ。最大16チームで、初年度想定が10~12チームぐらいと考えていそうなところは気になる。男子が12ぐらいしかないからあの書き方の可能性はある。S1ライセンスは、女子が20チーム、男子が14チーム所持している。女子は確実に数チームは上がれない。何かしらのふるい落としがあるだろう。予算4億以上といっても実業団はやる気になればやれそう。
新B1と違って該当チームが足らなかったら延期とも言っていないので、12チームは達成できると思っているんだろうか。
22-23シーズンの試合開催


視認性が悪いので試合数が多いものの一部となる。
全体はスプレッドシートに貼ってあるので別途興味がある場合は見ていただきたい。緑のセルがホームタウン、黄色のセルがサブホームタウンでの開催である。ホームタウン、サブホームタウンでの開催比率をまとめると以下のようになる。


前述の通り80%以上開催が求められるとなると、現状クリアできていなチームは1つの懸念点か。JT広島のようにサブを含めれば満たしている場合の扱いがどうか、といったところだろう。
男子は、WD名古屋、パナソニック、大分三好、ヴォレアス、
女子は、岡山、姫路、大野石油、浜松。
この上でアリーナの収容を考えていくことになるのだろうか。ホーム、サブが0%のチームは登録する場所の変更は必須となるのだろう。
S1ライセンス保持チームのホームらしい場所の収容人数


収容数は3000人ライン(現行VリーグS1ライセンス基準)を想定。ウィングアリーナ刈谷が座席数2300人だけど、B1開催をしていることを鑑みてそのぐらいなら3000人判定されるんじゃないかと推察。
VC長野は南箕輪村開催、PFUはホームタウンのかほく市開催はないので空欄。久光はSAGAアリーナができたのでそこを使うと想定。
条件を満たすのは、男子がVC長野、WD名古屋、ジェイテクト、堺、パナソニック、JT広島、大分三好、サフィルヴァの8チーム。
女子は日立Astemo、NEC、KUROBE、トヨタ車体、デンソー、東レ、JT、姫路、岡山、久光、群馬銀行、JAぎふの12チーム。
男子はVC長野は松本市に移り松本市総合体育館、
東京GBが墨田区から江東区に移り有明コロシアム、
パナソニックが大阪市に移りインテックアリーナかおおきにアリーナあたり
東レは草薙のこのはなアリーナホームであれば3000人はクリアできそう。
女子は、PFUが金沢市で金沢市総合体育館なら問題ない。
といいつつもこの上げたアリーナが80%使えるかがミソ。大体公設。すでにBリーグホームのアリーナはあり、どうやってクリアしていくかは見もの。
現時点での個人的な予想
男子
東京GB、VC長野、東レ、WD名古屋、ジェイテクト、堺、パナソニック、サントリー、JT広島、大分三好、サフィルヴァ
女子
日立Astemo、NEC、KUROBE、PFU、トヨタ車体、デンソー、東レ、JT、姫路、岡山、久光、群馬銀行
の中から減る感じかな、と予想。まぁ基準はわからないんですけど。6月になって基準が見えたらチームが目指すかどうかも言及するんですかね?

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