オリックスは17日、21年ドラフト1位の椋木蓮投手(22)ら4人に来季の契約を結ばないと通達したと発表した。 椋木は東北福祉大からドラフト1位で入団し、4試合に登板して2勝1敗。防御率1・02。9月にトミー・ジョン手術を受けており、育成契約を打診する方針。
オリックス 昨年ドラ1椋木が戦力外 9月にTJ手術で育成打診 WBC戦士の増井も戦力外、デイリー、2022/10/17 15:04
育成選手制度は”育成”が目的の支配下外契約
名目上はこうだ。日本プロ野球選手会のホームページに2014年版までしかないが、「年度連
盟選手権試合に出場できる支配下選手の枠外の選手として、同選手権試合出場の可能な支配下選手登録をめざして、球団に所属して指導を受け野球技能等の一層の錬成向上を受ける選手」とされている。(参考:日本プロ野球育成選手に関する規約)
日本におけるシーズン終了後の戦力外通告は、編成上便宜上設けられたもので、実質的には「自由契約選手公示」をする選手というべきであろう。MLBのDFAと同じといってもよいだろう。
日本では支配下が70人と定められていて、その中の選手で1軍は行われる。そうである以上、けがで1年以上出場できない場合の選択としてはありだろう。日本は負傷者リストはないわけだし、支配下か育成か研修生しかないのだ。研修生はドラフト外であるから、支配下か育成しかない。保有するのであれば、どちらかの契約をする必要があるのだ。
たびたび議論を呼ぶ育成契約
まぁ外野がワーワー騒いでいるだけとも言えるが。選手自身の声といっても、育成落ちするような選手が、発言力があるわけでもない。一度自由契約になるとはいえ、怪我で試合なんかできるわけもない。
育成契約をすれば、2軍やオープン戦には出場ができる。引退試合のために、45歳の岩瀬が育成契約をした事例もあるし、選手不足のためにコーチやブルペン捕手・打撃投手が育成契約をするケースもある。
2007年はシーズン中に育成落ちのためにウエイバー公示にかけたことが物議を醸し、撤回はしたがシーズン後に結局選手は引退をしたこともあった。
制度上に穴はあるだろうが、球団側からすればうまく活用したい。怪我の選手を、育成に落としておいて、2軍で調整までは育成契約のままでもいいわけだ。1軍に戻るときに、支配下にすればいいのだから支配下枠の有効活用はできるだろう。
支配下選手を経験していれば、育成契約の場合毎年自由契約となるが、そもそも育成選手が他球団の支配下になった事例が日本ではほぼ皆無だ。支配下→育成にするための自由契約で、移籍することはあるんだろうが、さすがに怪我している選手を取るところもないだろう。とはいえ、毎年自由契約になるのだから、移籍のチャンスはあるのだ。これを球団が他球団と交渉するならうちは契約しないのようなことをしていないとすれば、選択肢の一つではあろう。
MLBの負傷者リストの場合は、シーズン終了後に40枠に戻すかDFAにするかの選択肢がある。球団が保有し続けるか選べる余地がある。しかし、日本の支配下経験選手の育成契約の場合、必ず自由契約になるのだから、球団としてのリスクは一応あるとはいえるのかもしれない。
詳しくない人からの印象がよくない
結局これに尽きると思う。
正式名称が「戦力外通告」なのかは知らない。基本的に球団は「契約を結ばないことを通達した」と発表するだ。それをメディアが戦力外通告と呼ぶのだ。
とはいえ、NPBが「第1次戦力外通告期間」とするニュース記事があるから、戦力外通告なんだろう。
ただ、「戦力外」というのはかなりネガティブなフレーズだろう。結局保有し続けるのなら、別途枠を作ってもいいようにさえ感じてならない。球団としても、1年間怪我治療のために一切試合に出ない選手にある程度の給与を払いつつも、毎年自由契約になるリスクを負うわけである。治って来年には戦力になるだろうというタイミングで、かっらうことも一応はできるわけで。
怪我という事象がすべて球団に原因があるわけでもない以上、戦力均衡を図る意味も込めて長期離脱枠は考えてもよいように思えてならない。そうなれば、現状の育成落ちも「育成落ち」でなくなるし、「戦力外」でもなくなるのだから。

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