2週目
休息日明けの第10ステージは大雨の中始まった平坦ステージ。前述の通りエヴェネプールをはじめ、オスカー・リースビーク、リベゴルト・ウラン、ステファン・キュング、スベンエリック・ビストローム、レイン・タラマエ、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ、マス・ヴーツ・スミト、カラム・スコットソンの9選手は出走せずジロを去った。シモーネ・ペリッリ、アレクサンドル・ウラソフ、マルティン・トゥースフェルト、エリック・フェッターの4選手は途中でレースを終えた。
3人の逃げから、マグナス・コール・ニールセンがスプリントを制し、グランツールのすべてで区間優勝を果たした。
総合争いでは、エヴェネプールのリタイヤによりマリア・ローザを手にしたゲラント・トーマスが総合首位を守り、ジョアン・アルメイダがヤングライダー賞を自身のタイムで手にした。
第11ステージは平坦ステージ。ヤン・ヒルト、ヨセフ・チェルニー、ルイス・ヴェルパーケ、マッチィーア・カッタネオはコロナ陽性でスタートせず、クイックステップは残り3人となった。アンドレア・ヴェンドラーメ、ステセファノ・ガンディンもコロナ陽性、ジョナタン・禍制度、ナトナエル・テスファスィオンもスタートしなかった。
レース中盤、ゴールまで残り68.5kmの下り坂で落車が発生し、ゲラント・トーマス、プリモシュ・ログリッチは落車するもレースに復帰した。テイオ・ゲーガンハートはここでリタイアとなってしまった。その直後、オスカル・ロドリゲスも転倒し、ジロから去った。
レースは逃げていた選手が残り5kmまでに吸収され、集団となるなか残り2kmを切ったあたりで集団の中盤で落車が起きるも、30人ほどの集団スプリントとなり、パスカル・アッカーマンが区間優勝。ゲラント・トーマスがマリア・ローザはキープしている。
第12ステージは丘陵ステージ。アレッサンドロ・コーヴィは、スタートしなかった。
最大30人となった逃げ集団が形成されるも、最終的にデンツ、スクインシュ、バーウィックの3人に絞り込まれた。残り250mバーウィックがスプリントを開始し、最後はニコ・デンツが制しグランツール区間初優勝。総合争いに変化はなかった。
第13ステージは山岳ステージ。当初は207kmでチマコッピが設定されていたコースであったが、199kmに縮小。さらに悪天候のため、74.6kmに短縮された。マッズ・ピーダスンはジロから去った。
ジェファーソン・セペダの逃げが序盤に決まり、ティボー・ピノら6人が合流する。最終的には、ピノ、セペダ、プビオの3人でゴールスプリントになり、エイネル・ルビオがグランツール区間初優勝は飾った。ティボー・ピノはアリア・アッズーラを取り戻した。
第14ステージは平坦ステージ。サムエーレ・バッティステッラは病気で、ステファン・ドゥポットは落車の影響によりスタートしなかった。27人の大きな集団が逃げ出し、ゴールまで残り62kmでバッレリーニ、オルダーニ、レックスが抜け出し、スクインシュが残り50kmで合流する。残り11kmでレックスが遅れ、残り300mで追走グループに追いつかれる。ゴールスプリントをニコ・デンツが制し今大会2勝目。マリア・ローザが率いる集団は21分以上遅れてゴールしたため、区間15位でゴールしたアルミライユがマリア・ローザを手にした。
第15ステージは山岳ステージ。レース序盤から15人の逃げ集団が形成される。最終的にはマクナルティ、フリーゴ、ヒーリーの3人に絞り込まれる。残り3.6kmでフリーゴはいったん遅れるも残り500mで追いつきロングスプリント。しかし、ブラントン・マクナルティがスプリントを制し、グランツール区間初優勝を飾った。アルミライユはマリア・ローザを守った。
3週目
第2休息日明けの第16ステージは山岳ステージ。ダヴィデ・バッレリーニ、サイモン・クラーク、アマヌエル・ゲブラーザービエがスタートしなかった。クイックステップは残り2選手となってしまった。レース中盤でパヴェル・シバコフは棄権しレースを去った。
レースは序盤26選手の逃げが形成されるも、残り8.5kmまでに全員メイン集団にされた。残り6kmでアルメイダが仕掛け、トーマスが追いつき2人でゴールを争い、ジョアン・アルメイダがスプリントを制し、区間初優勝。プリモシュ・ログリッチは3位にはいるもトップから25秒差がついてしまった。ゲラント・トーマスがマリア・ローザを再び手にし、アルメイダが18秒差の2位、ログリッチは29秒差の3位となった。
第17ステージは山岳ポイントのない平坦ステージ。4選手が逃げたが残り5㎞で吸収され集団ゴールスプリントとなった。ゴールは写真判定となる僅差で、アルベルト・ダイネーゼが区間を制した。
第18ステージは丘陵ステージ。マリア・ローザ争いは、ログリッチがアタックを仕掛けると、ゲラント・トーマスは反応。アルメイダは反応できず遅れを取ってしまう。ログリッチは総合2位に浮上し、アルメイダは総合3位に後退した。
第19ステージは山岳ステージ。メイン集団は、逃げを許容する展開。1級山岳トレチーメ・ディ・ラヴァレドには、逃げ集団4人に絞り込まれ、デレク・ジーが単独先頭に出るも、マグナス・コルト、マイケル・ヘップバーンをちぎったサンティアゴ・ブイトラゴが残り1.5kmで追い抜いた。そのままゴールまで跳び込み、区間優勝。総合争いではログリッチが先着したものの、ゲラント・トーマスに対して3秒、ジョアン・アルメイダに対して23秒奪いはしたものの、トーマスが総合1位を守った。
第20ステージは3度目となる個人タイムトライアル。1級山岳の山頂フィニッシュとなるタイムトライアルで行われた。総合3位のジョアン・アルメイダは45分5秒の暫定1位でフィニッシュ。総合2位のプリモシュ・ログリッチは、登坂でチェーンが外れるアクシデントが起こるも、44分23秒のトップタイムを更新した。マリア・ローザを着用していたゲラント・トーマスは45分3秒にとどまり、プリモシュ・ログリッチがマリア・ローザを事実上手中に収めた。
第21ステージは平坦ステージ。最終日で凱旋レースという側面もあり、逃げが形成されつつも最終周に入り吸収。第2休息日に、今シーズンでの引退を表明したマーク・カヴェンディッシュが残り100mで先頭に立ちそのまま勝ち切った。カヴェンディッシュは今シーズン初勝利を飾った。ログリッチは無事にフィニッシュをし、総合優勝。ポイント賞は2日目から守り切ったジョナサン・ミラン、山岳賞はティボー・ピノ、ヤングライダー賞はジョアン・アルメイダ、総合敢闘賞はデレク・ジーが獲得した。チーム総合成績は、バーレーン・ヴィクトリアスが獲得した。
参考文献




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