NBAにおけるオウンゴールがニュースになっていたので、バスケットボールルールの紹介をします。
JBAのバスケットボール競技規則におけるオウンゴール
JBA、つまり日本の競技規則上は以下の2か所に記載がある。
16-2-2 誤ってでも偶然にでも自チームのバスケットにボールを入れてしまったフィールドゴールは、相手チームに2点が与えられ、相手チームのそのときコート上にいるキャプテンの得点として記録される
2022 バスケットボール競技規則
B11-2 誤って自チームのバスケットへ得点したフィールドゴールは、相手チームのそのときコート上にいるキャプテンが得点したものとして記入する。
2022 バスケットボール競技規則
つまり、どの場合においても誤って自チームのバスケットに入れてしまった場合2点が相手チームに与えられる。この時の記録は、コート上にいるキャプテンの得点とされる。
コート上のキャプテンとは、いわゆるゲームキャプテンとされるもので、
6-1 キャプテンは、ヘッドコーチによって指定されたそのチームのコート上での代表者である。キャプテンは、礼儀正しくゲーム中に審判とコミュニケーションをとることができるが、それはボールがデッドでゲームクロックが止められているときにのみ可能である。
【補足】スコアシートに示されたキャプテンがコート上にいないとき(プレーヤーではないとき)は、ヘッドコーチによって指定されたコート上のプレーヤーがキャプテンの役目をする。7-8 キャプテンがコートから退くときは、ヘッドコーチはコート上でキャプテンの役目をするプレーヤーの番号を審判に伝えなければならない。
2022 バスケットボール競技規則
と定義されているように、ヘッドコーチによって指定されたプレイヤーとなる。(ただしスコアシート上は、1人しかキャプテンとしては書かれない)
審判に伝えることは明確化されているとはいえ、サッカーのようにキャプテンマークがあるわけでもないし、ルールを知っている審判であればきちんと聞くが、下位カテゴリの場合コーチが第7条の規定を理解していない場合があるので案外面倒な時があるともいえよう。
得点者を記録するのは、スコアラーでありスコアラーも把握している必要があるわけだが、ルール上はゲームの最初を除いて審判に伝えることとされている。
NBAのルール
せっかくなので、NBAのルールも見ておこう。JBAはFIBAに加盟しており、国際ルール準拠のルールを採用しているが、NBAはFIBA加盟のUSAB傘下のリーグではあるものの独自ルールを採用しているリーグだ。
RULE NO.5 SCORING AND TIMING
OFFICIAL RULES 2022-23, NBA
Section I – Scoring
d. A field goal accidentally scored in an opponent’s basket shall be added to the opponent’s score, credited to the opposing player nearest the player whose actions caused the ball to enter the basket.
そう「credited to the opposing player nearest the player whose actions caused the ball to enter the basket.」とある通り、最も近い相手プレイヤーに記録されるのだ。
サッカーでは日本においては「オウンゴール」と記録される
サッカーでは、「オウンゴール」として分けて記録されている。(参考)
Jリーグの場合は、
《オウンゴール》
(1)明らかなオウンゴール以外はすべて攻撃側選手の得点とする
Digital Data Book、Jリーグ,2022/10/29 18:04:49
(a)シュートが守備側選手に当たってコースが変わった場合は、すべて攻撃側の得点とする
・シュートが明らかに枠内に飛んでいない場合でも、得点とする(攻撃側の「得点しよう」という意図を重視)
・守備側選手が意図的にボールに働きかけた場合でも、得点とする
(b)明らかなオウンゴール
・明らかにシュートでないボールに守備側選手が意図的にプレーした場合
・明らかにシュートでないボールが偶然守備側選手に当たった場合
・守備側選手の明白なミス
(c)微妙なケースについて
・攻撃側選手がシュートしたボールがゴールポスト(バー)に当たってピッチ内に跳ね返った。このボールが守備側選手に当たってゴールした場合
*跳ね返りのボールに守備側選手が意図的にプレーした場合:オウンゴール
*跳ね返りのボールが守備側選手に偶然当たった場合:攻撃側選手の得点
・守備側チームのゴールに近い地点での間接フリーキックで攻撃側選手の蹴ったボールが、守備側選手に当たってゴールした場合はオウンゴールとし、攻撃側選手のシュートは記録しない
(2)得点者、オウンゴールの最終判断は、マッチコミッショナー、主審、実行委員が行う
とあるように、意図的やプレーやミスなどが得点になった場合「オウンゴール」と記録される。そう「オウンゴール」と記録されるのだ。
ルール上はバスケにオウンゴールはない
結局のところルールブック上は「相手プレイヤーのコート上のキャプテン」「近くにいるプレイヤー」といったFIBA(JBA)ルールとNBAルールと違いはあれど通常の得点と区別されるものではないのだ。
サッカーでは「オウンゴール」として記録されるように区別されているが、バスケではないのだ。もちろん意味としては伝わるもののバスケットボールにはオウンゴールはないともいえるのはもしれない。


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