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ファンとして、この現状はどうとらえるべきか
NTTがタイトルスポンサーについており、初年度から黒字を達成できた。単純にこれだけでも評価はしていいのだとは思う。
リーグが赤字を垂れ流さないことで、チームへの分配金も生まれる。プロ化をすることは結局できなかったリーグである以上、分配金がないと続かないチームもいずれは出てくる可能性は否定できないだろう。その点を踏まえると、黒字であることは素直にすごいと思う。活躍、貢献ができたと評価されれば分配金が増えるシステムである以上、チームがより価値のあるチーム作りができるかもしれないわけで、リーグの未来はあるのかもしれない。
観客数目標の弱さ
昨年実績が48万人、今期目標が72.5万人。個人的にはこれは、現時点の推移からして達成できないように思っている。
この昨年実績の48万人を紐解いてみると。
Division1 リーグ戦: 328,599人(平均4,213.0人・78試合)
Division2 リーグ戦: 43,723人(平均1,561.6人・28試合)
Division3 リーグ戦: 18,013人(平均 783.5人・23試合)
Division1 プレーオフ: 63,585人(平均15,896.3人・4試合)
Division2 順位決定戦: 13,059人(平均 2,176.5人・6試合)
Division3 順位決定戦: 5,684人(平均 1,136.8人・5試合)
D1/D2入替戦 : 9,652人(平均 2,413人・4試合)
D2/D3入替戦 : 1,705人(平均 852.5人・2試合)
で、今シーズンの第2節までは
Division1 リーグ戦: 83,783人(平均6,981.9人・12試合)
Division2 リーグ戦: 10,293人(平均1,715.5人・6試合)
Division3 リーグ戦: 5,490人(平均 1,372.5人・4試合)
となっており、人数的には上向いているようにも見えるかもしれない。コロナ禍による観客制限など、ラグビー(とりわけリーグワン)においては影響を及ぼさないわけではあるが、一応フルで入れることは可能になってこれである。
ここで昨シーズンと今シーズンの第1・2節の観客数を見比べてみよう。


例えば味スタの試合。2022シーズンは、第1節東京SGーBL東京で1万人、第2節東京SGートヨタVと7000人を超えている一方で、2022-23シーズンは、第1節の東京SG-S東京ベイでは1万人を超えたものの、第2節BL東京ーBR東京は5500人、東京SGーGR東葛は3700人だ。東京SGのホーム2連戦という意味で言うと2年目のシーズンの2試合目は半減しているのだ。
Division1においては、現状平均では2000人以上昨年より多くはなっているが、これは昨年開催されていない埼玉WK、トヨタVがホーム開幕戦で1万人以上入れていることが大きいだけだろう。昨年はコロナ不戦敗が多かった静岡BRもホーム開幕で9000人以上を入れている。
昨シーズンは日産スタジアムで開幕戦を行った横浜Eは1万1000人を超えているが、今シーズンはニッパツ三ツ沢の開幕戦は8700人、第2戦は大分で3800人だ。これもまた増えてはおらず、減少しているといっていいだろう。
ホーム開幕戦を比較してみよう。

2022-23の空欄はまだ未開催。22シーズンの色付きチームは、昨シーズンのホーム開幕戦は中止となり実質的なホーム開幕戦となった試合である。全体として増加しているように見えるが、昨シーズンはホーム開幕戦が中止になっているチームが増加しており、開幕戦でイベントを打っていることも影響していると考えるべきだろう。(昨シーズンはイベントが中止と化しているので単純に比較できない)
ちゃんと増えているように見えるのは、Div2、Div3の下部で存在しており、盛り上がっていることはプラスかもしれないが、一番の目玉となるはずのDiv1はあまり増えておらず、むしろ減っている可能性すら感じられる。Div2も微増傾向にはあるかもしれないが、昨シーズンで客入りの多かった花園L、相模原DBはDiv1に昇格したので、ディビジョンとしては観客数が減る可能性は否定できないだろう。Div2は入れ替えがあった結果、そもそも戦力がディビジョンで不均衡だったつけが出て、レベル差が激しく最もつまらないディビジョンになる可能性がある。(というか下位2チームはほぼ決まりな気がする)
昨シーズンのPO決勝は、3万人を超える観客数があったがリーグレベルではこの人数。第2節においては大学ラグビーの観客数よりも少ないレベルだ。トップカテゴリよりも大学ラグビーのほうが観客数が入るのだ。大学選手権と日程が重なるのはあと第3節のみで、幸運にも関東でDivision1の同日開催がないのは案外救いかもしれない。

観客数を見積もるとすると、入替戦すべてで2万人、POで8万人ぐらいと仮定したとして目標が72.5万であるとリーグ戦で62.5万人が必要となる。
62.5万人を達成するには残り試合をDivision1が5000人、Division2が2000人、Division3が1000人の入場者であったとしても達成できない。この数値でリーグ戦合計が60.5万人。2万人足らないのだ。
今季最多のトヨタVの豊田スタジアム開催はあと1試合であり、トヨタVのパロマ瑞穂、長良川で昨シーズンはよくて4000人台。ホーム開幕戦で9000人を超えた静岡BRのヤマハスタジアムも昨シーズンは6000人越えが最大で1試合あるのみで他は2000人台だ。今シーズンのディビジョン1の平均はまだまだ上ぶれていると考えるのが自然で、(特段ラグビーイベントで盛り上がり観客が増える要因も考えられない以上)普通に考えると昨シーズンと同じレベルに落ち着くように思えてならない。
目標に到達することを考えると、Div1で5200人、Div2で2000人、Div3で1000人平均で入り、入替戦、POも順調に客入りするときにはじめて目標数に達する。Div1で5200人というと昨シーズン平均に+1000人である。PO決勝の盛り上がりからすれば十分にポテンシャルはあるのだろうが、果たしてどうなるだろうか。
放映権問題
現状は実質的にはJスポーツの独占。
野球やらモータースポーツやらいろいろJスポーツで見ている私からすればそれで問題はないわけではあるが。
現実的に、日本でラグビーのコンテンツを作っているのはJスポーツが中心で、高校・大学のラグビーもJスポーツの中継が多い。
スーパーラグビー、シックスネーションズは近年はWOWOW。TOP14はテレ朝。
DAZNは最近ラグビー配信をしていない。
となると、結局どこも手を上げないしそこまで放映権も上がらないんだろう。
Jリーグに目を向けると、2017~2028シーズンの12年間で2239億円の契約。そのうえで海外に放映権を売っていたりとするわけで結局はいかに魅力的なリーグを作り上げるかに尽きるように思う。
まとめ
1年目黒字は未来がある
観客数は2年目でブレーキがかかっている可能性はまだ否定できない。

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