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日本戦民放の突っ込みどころ

バスケットボール
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気が付いたところだけ。

といっても、字幕で表示する文字数には限界があるし、全てを正確にするのがベストかといえばそうではないのも事実。アメリカだったらややこしいルールの説明の時は、ルールの文章を平気で出してきそうではあるが。日本はそんなことやったら逆に意味が分からないとX(Twitter)で盛り上がりそう。

「ボールデッド」ってわかるの?

日本テレビで行われた第1戦開始直後の表示。

「ボールデッドの際は止まる」。果たしてこれでで伝わるのかは謎。デッドって難しくない?

加えて言うと、「ボールデッドの際」は不正確。

ボールがデッドになる時は、審判が笛を吹いたときに限らず、ゴールあるいはフリースローが成功した時も、ボールがデッドになるのだ。(第10条3)

また、
ジャンプボールの場合、トスアップのボールがクルーチーフの手から離れた時。
フリースローの場合、フリースローシューターにボールが与えられたとき。
スローインの場合に、プレーヤーにボールが与えられたとき。
に、ボールはライブになる。(第10条2)

バスケットボールの試合において、競技規則がどのようにはられるかというと、第49条2によって定められる。

49-2 タイマーは、次のように競技時間をはかる:
・次の瞬間にゲームクロックを動かし始める。
−ジャンプボールの場合、正当にジャンパーがボールをタップしたとき。
−最後のフリースローが成功せず、引き続きボールがライブの場合、ボールがコート上のプレーヤーに触れたとき。
−スローインの場合、コート上のプレーヤーがスローインされたボールに正当に触れたとき。
・次の瞬間にゲームクロックを止める。
−各クォーター、各オーバータイムの競技時間が終了し、ゲームクロックが自動で止まらなかったとき。
−ボールがライブで審判が笛を鳴らしたとき。
−タイムアウトを請求していたチームの相手チームがゴールで得点したとき。
−第4クォーター、各オーバータイムの2:00 あるいはそれ以下を表示している場合、ゴールが
成功したとき。
−チームがボールをコントロールしている状態で、ショットクロックのブザーが鳴ったとき。

バスケットボール競技規則 p.73

つまり、ボールがライブかデッドかという点と、ゲームクロックが動いているかという点は異なる。

と、まぁここまで説明しておいてなんだがあの枠に文字を入れなければいけない。そういった点を踏まえると、「プレー中のみ動く」ぐらいで良かったような気がする。これだとフリースローの時は??みたいな印象もあるので「インプレ―」あたりにしてもよいかもしれない。

日本のスポーツ中継は、時計があるものだと、サッカーが一番多く、次いでラグビーとなるのだろうしそのぐらいの表現のほうが分かるように感じる。

「ボールがデッド」になっても止まらない場合がある以上、決して正しい表現ではないし、加えてわかりにくいのでこれは違う表現にするべきだっただろう。

あと0.1秒以内にショットを打たないといけない

第1戦の冒頭に解説が発したフレーズ。

ショットクロックが0.1秒の場合、ショットをすれば無条件で得点は認められない。得点が認められるのは、タップか直接ダンクのみである。

16-2-5 スローインあるいは最後のフリースローの後のリバウンドのときに、ボールをつかんでショットをするためには、最低でもゲームクロックあるいはショットクロックが 0.3 秒以上を表示していなければならない。0.2 秒あるいは 0.1 秒しか表示されていない場合、ショットを成功させるためには、ボールをタップするか直接ダンクして入れるしかなく、その場合でも 0.0 秒が表示されたときにプレーヤーの片手または両手はボールに触れていてはならない。

バスケットボール競技規則 p.28

ショット、タップ、ダンクは第15条に規定がある。

15-1-1 「ショット」とは、プレーヤーが片手または両手でボールを持ち、その後、相手チームのバスケットに向けてボールを投げることをいう。
「タップ」とは、プレーヤーが片手または両手で相手チームのバスケットに向けてボールを弾くことをいう。
「ダンク」とは、片手または両手で、ボールを相手チームのバスケットに向けて叩き込むことをいう。バスケットへのドライブでのひと続きの動作あるいはその他の「動きながらのショット」とは、動きながらボールをキャッチしたり、ドリブルを完了したりしてから、(通常は上方へ向かって)続けてショットの動作を行うプレーヤーの行為をいう。

バスケットボール競技規則 p.27

第16条に「直接ダンク」とあるのは、自らを持ち込んでダンクをすることとの区別のために書かれていると解すべきだろう。

いずれにせよ「ショット」とは、第15条の規定からボールを持ってから投げることを指すので、0.1秒でショットをした場合、バイオレーションである。解説者なんだからもうちょっと正確な表現をしてほしいところ。

シュートがリングにあたれば14秒にリセット

日本テレビ第1戦の冒頭の表示。

このルールは説明するとカオスなので、このぐらいの表現しかしようがないとはいえ、ちょっと変。

この文章だと、シュートがリングに当たれば必ず14秒になるように見えかねないのでもうちょっと工夫してほしかった。とはいえ、複雑なので情状酌量の余地はある。

基本的には、リセットされるタイミングは以下の通り。
ボールをコントロールしているチームが変わる(29-2-2)
ボールをコントロールしていないチームがファウルをする(29-2-2)
相手チームのバスケットのリングに当たる(29-2-7)

この時、ボールをコントロールし始めた場所がフロントコートであれば14秒に、バックコートであれば24秒にリセットされる(リングのリセットは別に書かれているが実質一緒)が、ファウルの場合はフロントコートでファウルがあり、残り14秒以上の時はリセットしないで継続される。

ショットクロックは2ページ半ルールがあるので、これは仕方ないといってもいいのかもしれない。

テレビ朝日の第2戦は以下の通り。

シンプル。これでいい気もする。24秒で何が14秒なん?って感じそう。ルールだから仕方ないが。(14秒ルールというルールがあるわけではなく、24秒ルールで14秒にリセットされるときがあるので、結局わかりにくい。)

インテンショナルファウルは1995年4月より前のルール

第2戦のアンスポーツマンライクファウル時に、実況がは2度「インテンション」と発した。ファウルとまで言っていないので、ただ英単語を発しただけと考えれば「意図的だ!」とでも言っているだけだからあながち間違いではないか。とはいえインテンショナルファウルに引っ張られているように聞こえた。

「インテンショナルファウル」は1995年の4月に、「アンスポーツマンライクファウル」に改められた。「昔は、呼ばれていたんだ!!」と声高に主張するのは一向にかまわないのであるが、もう23年前のルールなのだ。きっとスラムダンク世代なんでしょうけど、最近の若者はスラムダンクを読んでいない限りそんなファウル知らないよ……。

まぁテレビ朝日だし普段実況する機会なんてないけど。バスケも普段あんまり見ないんでしょうね。

フレグラントって言いそうになったならNBAファンなんだろうけど。

字幕説明は上記の通り。大枠はあってる。でもこれを用意しているとすると、ショット動作中にアンスポーツマンライクファウルがあったときどうするんだろう、とは思う。バスケットカウントの字幕を出すんだろうか。アンスポーツマンライクファウルとテクニカルファウルは2回で失格・退場になることは、失格・退場となったときだけ表示するんだろうか。

「相手の攻撃で試合が再開」とあるが、相手のスローインぐらいの表現のほうが適切であるように感じるが……。

シュートモーション中のファウル

第2戦のテレビ朝日より。

競技規則上の文言は「ショットの動作(アクトオブシューティング)」。普通に「ショットの動作中のファウル」で良かったのではないかと思う。

文章を見るとただただ日本語がおかしい。フリースローが2本といっているのに、またフリースローと出てくる。なんかおかしい。

バスケットカウント

第2戦のテレビ朝日より。

伝わるけど競技規則上にはない用語シリーズ。「エンドワン」も同じく。ちなみに「バスケット」は得点ではなく、競技規則上はリングとネットからなる器具(プレッシャーリリースリングとネットからなるバスケット)を指す。野球中継でも「ゲッツー」は普通に使われるわけですし、何の問題もないけど。

昔から言われているんだろうけど、どこで生まれた言葉なんでしょうね。

”正式には「バスケットカウントワンスロー」です。”なんて紹介しているサイトもあるが、現実にそんな言葉は競技規則に出てこないので、昔書いてあったか、誰かが言い始めたかのどちらか。

現行競技規則では、「得点が認められ、さらに1本のフリースロー。」FIBAの規則は「the goal shall count and, in addition, 1 free throw」。バスケットは得点のことを指さず、器具名を指すので表現としてはこうなる。以前は異なる可能性はあるが今はこうなっている。

5個目以降は相手に2本のフリースロー

第2戦のテレビ朝日より。

そうやって表現されることも多いが少し不正確。

41-2-1 チームファウルのペナルティシチュエーションにあるチームのプレーヤーが、ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではない相手チームのプレーヤーにパーソナルファウルをしたときは、罰則としてスローインではなく2本のフリースローが与えられる。このとき、ファウルをされたプレーヤーがフリースローシューターになる。

41-2-2 ライブのボールをチームコントロールしている、あるいはボールを与えられることになっていたチームのプレーヤーがパーソナルファウルをしたときは、チームファウルの罰則は適用されず、相手チームのスローインになる。

バスケットボール競技規則 p.62

ボールをコントロールしているチームがファウルしたときは、フリースローは与えられない。当然、ショットの動作中のファウルは、その罰則が適用されるので、41条2の規定は適用されない。

字幕は文字数制約があるから仕方ないとはいえ、それなら実況がフォローすればよいのにとは感じる。

タイムアウトの回数

現行ルールは、前半2回、後半3回。ただし第4Qの残り2分を切ってからは2回しか取れない。延長戦は各1回。

残り2分とは、ゲームクロックが「2:00」と表示された以降を指すので「以降」とするのは正しい。

フリースロー時にショットクロックの訂正はしない

第2戦。第2Q残り39.9秒に訂正されたとき。

審判マイクでも音声が入っている通り「ゲームクロック」の修正。シチュエーションとしてフリースローだったので、ショットクロックが修正されることは必ずない。

フリースローは、バスケットに入らないときは、ボールがリングに当たらないことは認められない(43-2-3)ので、必ずリセットされる。そのため、このタイミングでショットクロックが修正されることはないことはわかるはず。

といっても、何かを直そうとしているニュアンスはわかるが。

ただし、ゲームクロックが修正されたことに触れなかったのはいただけない。変わった後にでもふれてくれればよかったのに。

5回で退場になるのは「パーソナルファウル」の規定ではない

第2戦、テレビ朝日映像より。

というか、そもそも個人に記録されるファウルが「パーソナルファウル」というわけではない。

34-1-1 パーソナルファウルとは、ボールのライブ、デッドにかかわらず、相手チームのプレーヤーとの不当な体の触れ合いによるプレーヤーファウルのことをいう。
プレーヤーは、相手を押さえて動きの自由を妨げたり、押したり、叩いたり、突き当たったり、つまずかせることをしてはならない。手(腕)や足(脚)、膝などを伸ばしたり広げたり突き出したり、体を不自然に曲げたりして相手の進行や相手の動きを妨げる触れ合いを、自分のシリンダーの外で起こしてはならない。
また、その他乱暴な触れ合いを起こすこともしてはならない。

バスケットボール競技規則 p.53

このファウルの罰則は、1個のパーソナルファウルが記録され、ショットの動作中でない場合はスローイン、チームファウルの罰則が適用orショットの動作中であればフリースローが与えられる。

この条文中には、5回制限について触れられず、第40条「プレーヤーの5個のファウル」に定められる。当然のことながらこの5個のファウルには、ファウルの種別を問われておらず、「パーソナルファウル」「アンスポーツマンライクファウル」「テクニカルファウル」が含まれることになる。(ディスクォリファイングファウルはその字て円で当然に、失格退場なので、第40条は関係がない。)

つまり、「個人に記録されるファウルが、1試合5回で退場となる」という文面自体は競技規則として概ね合っているといってもよいだろうが、見出しとして「パーソナルファウル」を用いることは不正確といっていいだろう。いわゆる俗語としても使われる「5ファウル」あたりで良かったように思う。もしくは、「ファウルアウト」あたり。

また「退場」とすると表現されることが多い規定ではあるが、競技規則上「退場」という言葉は使用されていない。「コートから離れなければならない」のであって、当然チームベンチエリアにとどまることは許される。競技規則上は、退場という表現が出てくるのは、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウルの累積による失格・退場と、ディスクォリファイングファウルによる失格・退場のみである。

といったことを踏まえると、以下が適当か。

プレーヤーは、1試合で5回のファウルが記録されると、出場できない

11戦全敗をやたらと強調したがる

第2戦テレビ朝日映像より。

11戦全敗をやたらと強調する。しかも、世界選手権とW杯に限る。これは単純な話で、オリンピックを含めてしまうと、日本は勝利したことがあるから。

オリンピックの勝利は以下のゲーム。

1936年ベルリンオリンピックのポーランド戦、1964年東京オリンピックのハンガリー、フィンランドの3勝(12敗)。ちなみに1976年のモントリオールオリンピックのエジプト戦は、エジプトの帰国による没収試合。

といっても1936年は点数を見てわかる通り、今とは似て非なるスポーツ。1937年にフリースロー及びショット後のジャンプボールが廃止になったので、当時はまだジャンプボール再開。交代出場の回数に制限がなくなったのは1946年なので、当時は一度退くと2度まで出場できたルールで行われており、黎明期を感じさせる。

と話はそれたが、オリンピックを含めてしまえば「全敗」という言葉がつかえなくなってしまう。そのことからも世界選手権・ワールドカップに限ったのだろうが、近年勝てていない(というかそもそも対戦回数が少ない)ぐらいで良かったように思う。

そもそも11敗を含めるとするのであれば、1963年の世界選手権が含まれているのだ。

戦前のポーランド戦はまだしも、東京オリンピック(1964)には勝利しているのだ。それなのに、1963年の結果も含めて「11戦全敗」とあおるのはいささか不適切ではないだろうか。テレビ朝日らしいといってしまえばそれまでであるが、メディアとしての意識は疑わざるを得ない。

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