今年も春の秩父宮まつりは開催
Jリーグの開幕を迎え、リーグワンでは今年も春の秩父宮まつりが開催される。本当にスタジアム確保ができないリーグ。やっぱりH&A制は無茶だったのでは、とか思う。
もうちょっと段階的な移行をしてもよかった気もする。今更ではあるが。
これまでのリーグワンの秩父宮開催

チーム名はホームのチームを記載した。一番秩父宮開催が多かったのは初年度で、Div1~3まですべての試合を行っている。
2シーズン目以降は、Div1のみ。
秩父宮ラグビー場は、東京都港区に存在する。ただし、近隣に位置する国立競技場は新宿区で、一部地域は渋谷区にまたがっている。秩父宮ラグビー場は、新秩父宮ラグビー場(仮称)が神宮外苑地区のまちづくりによって計画されているが、新秩父宮ラグビー場の計画地は、現状の第二球場の位置となり、新宿区となる。
だから何だ、と思われるかもしれないが、リーグはホームスタジアムを条件にしているのであって、こういった行政境界を跨ぐ移設はちょっとした問題をはらんでいる。新規参入条件におけるスタジアム条件は、ホストエリア(セカンダリーエリア)内にあるスタジアムで5割試合を行うことを条件としているからだ。
秩父宮ラグビー場開催数をチーム別にみると以下の通り。(2023-24はCBを含む)

東京都全域をホストエリアとしている、東京SG、BL東京、BR東京以外は秩父宮はホストエリア外のスタジアムである。
S東京ベイは今シーズンはホームとして使用している「えどりく」が工事のため使えないのでその影響だろう。こうやって見ると初年度が一番多く、実はさほど増えていない気もする。
東京SGの8試合開催が突出しているが、このチームが唯一港区をホストエリアとしているので、秩父宮を使用することに一番合理性があるといってもよい。
3日連続となるのは、2022シーズンが3回、22-23シーズンが2回、23-24シーズンが3回。昨シーズンからDiv1でのみ使用であるのにもかかわらず、3日連続使用が3回あるのは、3節にわたってDiv1の試合の半分を秩父宮で行われていることを意味する。地域密着とは遠いように見えても仕方がない。
今シーズンの第8節は、秩父宮3試合、花園2試合とヤマハスタジアムというバランスがホームスタジアムってなんだっけ?と言わざるを得ない会場設定。10節は秩父宮3試合、花園、ユニバー、豊田スタジアムなのでまだまし。
当初のスタジアム要件
2.チーム名称
■チーム名に地域名を取り入れること。
■企業名をチーム名に入れることについては任意とする。3.ホームエリア
■2021 年シーズンからのホームエリアを決定すること。
4.スタジアム
■2021 年シーズンにホームゲームを開催できるスタジアムを確保すること。
新リーグに関する参入要件の骨子について
■ホームエリア内にある複数のスタジアムをホームスタジアムとすることを認める。
■1 部リーグは、1 試合当たり15000 人の観客動員を目指す。
■リーグ目標である1 試合当たり15000 人の観客動員に鑑み、2023 年シーズンまでに15000人以上収容のスタジアムを確保出来るよう、日本ラグビー協会、リーグ運営法人、チーム3者で努力する。
■2021年、2022年シーズンにおいてホームエリア内での試合開催が困難である場合、国内の優先使用できるラグビー場など、別会場での開催を認める方向でリーグ運営法人と調整を行う。
■各参加団体がスタジアムを確保するために、リーグ運営法人・協会があらゆる側面で支援する。
コロナもあり、いろいろ変わったので何とも言えないけど、当初は1部は15000人収容のスタジアムが条件だったはずだが……。
完売しても1万人入らないパロマ瑞穂だったり、1万人未満のスピアーズえどりくフィールドがあったりと結局うやむや。新秩父宮は1万5000人のキャパなので、1試合当たり1万5000人を目指すリーグが真であるならば、小さい。
この時点や現行規則において、ホストエリア内のスタジアムで5割以上開催することは明記されていないが、今シーズン中に発表された来シーズンからの新規参入チームの審査概要には以下の記述がある。
以下の基準を満たすホストスタジアムを有すること
収容規模3,000人以上
https://league-one.jp/news/2612
ホストエリアないし、セカンダリーエリアに存在(複数可)
2024-25シーズンにおいてホストゲームの5割を実施(複数可)
(省略)
といっても新規参入チームのホストスタジアムは、セコムとヤクルトは2025-26シーズンからでなぜこれで充足判定がされたのかは謎。とはいえ、新規参入チームに求めるのだから既存チームにも同様に求めるのだろう。
ということで今シーズンの既に組み合わせが決まっている試合の会場は以下の通りとなる。



Div1で未達のS東京ベイは工事の影響を受けているだけなのでおそらく今シーズンだけのもの。
問題になりそうなのは、浦安DR、WG昭島、日野RDの0%群。日野のホストエリアからすると周辺地域となっているが、リーグワンのホストエリア規定は「隣接する市区町村」なので、調布市、武蔵野市は隣接しておらずホストエリアではない。
九州KVは、九州全域をフレンドリーエリアとしているが、フレンドリーエリアは所縁のある地域であって本拠地ではないので厳密には引っかかりそう。ただしあと1~2試合は順位決定戦で増えるので丁度50%ぐらいか。
と、新規参入で審査をしたのだから既存チームもきちんと審査をしてほしいものである。
都道府県単位のホストエリアを認めなければよかったのでは?
なぜ市区町村単位に限定せず、都道府県にしてしまったのか。認めるにしてもJリーグのような中心となる市がはっきりする形にするべきだったと思う。
一応規約上は以下の通り。
(1) 正会員は、理事会の承認を得て特定の市区町村を本拠地(以下「ホストエリア」という)として定めなければならない。その際、次の各号の条件を満たさなければならない。
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン 規約
① 活動拠点となる市区町村を一つ定めること。
② 対象となる自治体および当該地域を管轄する日本協会の加盟団体である都道府県ラグビー協会(以下「都道府県協会」という)から全面的な支援が得られること。
(2) 正会員は、次の各号の条件を満たし、理事会の承認を得た場合には、複数の市区町村または都道府県をホストエリアとすることができる。
① 対象となる市区町村が互いに隣接していること。
② 対象となるすべての自治体および都道府県協会から全面的な支援が得られること。
③ 都道府県を対象として設定する場合は、複数の都道府県に及ばないこと。
一つを定めるのが前提で、都道府県をホストエリアとすることができる。ただ読むと、大前提は市区町村一つであって、代表都市は定まっているべきに読めるのだが、「東京都、港区、府中市、調布市、三鷹市」と並列に並んでいるチームがあるので謎が多い。
こんな適当ならホストエリアは今後の構想で持っておいて、段階的移行にした方がうまくまとまった気がしてならない。

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