スポンサーリンク
スポンサーリンク

WRCにおける謎タイトル【WRCチーム部門】

モータースポーツ
スポンサーリンク

FIA世界ラリー選手権は、ジャパンラリーで今シーズンの幕を閉じた。2023年シーズンのトヨタの体制が発表されたわけではあるが、選手権のレギュレーションを見ると4つの部門があることはご存じだろうか?

FIA世界ラリー選手権のタイトル

WRCの規則はフランス語と英語でFIAに掲載されているが、日本語版がJAFに掲載されている。(F1やWECも同様に存在)

同時に併催されるWRC2やWRC3も書かれているわけだが、ここでは世界ラリー選手権飲みに注目する。そこを見ると、一般選手権条件と書かれたところに4つの部門が出てくる。(参考

  • FIA世界ラリー選手権ドライバー部門
  • FIA世界ラリー選手権コ・ドライバー部門
  • FIA世界ラリー選手権製造者部門
  • FIA世界ラリー選手権チーム部門

ラリーという競技の性質上、ドライバーとコ・ドライバーが部門別で表彰される。参戦するレースによってペアが変わる場合もある以上当然のことであろう。

製造者部門というのは、いわゆるマニュファクチャラーズタイトルで、トヨタ、ヒョンデ、フォードの3社で争われる。

そして、ほぼ目にしないのが「チーム部門」だ。そう。このチーム部門がなかなかに謎である。

この記述は、ジャパンラリーのラリーガイド1にも記述がある

2022ラリージャパンラリーガイド1

エントリーリストには反映されるが、ランキングがない

WRCの公式ホームページを見てみよう。(https://www.wrc.com

当然RESULTS&STANDINGSあたりに、エントリーリストや結果が掲載されている。

ただし、WRCの順位表(Standings)には、Driver, Co-Driver, Manufacturerはあるが、Teamsなど出てこない。

https://www.wrc.com/en/results-standings/championship-standings/seasons/championship-standings/season-2022/wrc/

ただしエントリーリストには一応区別して書かれている。

https://www.wrc.com/en/results-standings/rally-results/rally-spain/results/

Eligibilitytyの欄にその記述がある。Eligibilitytyとは、資格を意味しどの選手権が対象かを示している。一部メディアでは正確に書かれていない場合もあるが、ここにチーム部門対象は示されている。

凡例を特に見つけたわけではないが、こうであると考えられる。

M:Manufacturer(製造者部門)
MT:Manufacturer(製造者部門)&Teams(チーム部門)
WRC2/WRC3
D:ドライバー部門
C:コドライバー部門
T:チーム部門
DJ:ジュニア選手権ドライバー部門
CJ:ジュニア選手権コドライバー部門
DM:マスターカップドライバー部門(WRC2のみ)
CM:マスターカップコドライバー部門(WRC2のみ)
RGT:FIA RGTカップドライバー部門&コドライバー部門
None:どれにも参加していない

そう。つまりMTとなっている車両のみがFIA世界ラリー選手権チーム部門に参加しているのだ。

この車両は誰なのかといえば、18号車トヨタガズーレーシングWRT NGの勝田/ジョンストン組しかいないわけで、特段年間チャンピオンとして争われているものでもない。

だからこそStandings等には出てこないともいえる。

ただし、FIA大本のStanndingsには一応その項目が存在する。

FIA – Staindings 2022 FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP FOR TEAMS

製造者部門とチーム部門の違いは何か

原文を読む方が正確であることは否めないが、せっかく日本語版があるのでそれを参考にしよう。

第5章にFIA世界ラリー選手権製造者部門があり、5.1で製造者部門のチャンピオンと宣言とあり、5.2に参加要件があるところまではわかるが、5.3に唐突に「WRC TEAM」の参加が出てくる。これは英文版を見ても同じ流れである。

一応条件を確認してみよう。

製造者部門は、
①最低2台(2022年付則J項第262条)をすべてのラリーに参加することを確約する。
②3台まで出場できて、上位2台のポイントが獲得できる。
③参加費326,000ユーロ
④出場しない場合は罰金

チーム部門は、
①最大2台(公認番号400/01WRCあるいはRa1-22/XX)で、ヨーロッパ外1つを含む最低7つの指定されたラリーに参加する。
②製造者部門でチームが得点している場合にポイントを獲得する
③参加費22,050ユーロ

となっており、製造者部門はメーカーの争いであることは確実だろう。

チーム部門は「公認番号400/01WRC」でも参加できるので、2017年規定でもよいということなのだろうか。(2013年が100/01KSR、2014年が200/01WRC、2015年が300/01WRC?)ただ、RC1クラスの参加要件は、2022年付則J項第262条or2021年付則J項第255条Aでドライバーが5シーズン中にポイントを得たことがない(チーム部門対象チームではない)場合、(それ以前車両規定もある)としており、わかりにくい。

車両規定からすると、結局のところは製造者部門はRally1のみで、チーム部門なら2017年規定の車でも使えるといったところでいいだろう。

Wikipedia英語版のRally_pyramidのページが分かりやすいように思えるので参照されたい。

チーム部門の特徴として「ヨーロッパ外1つを含む最低7つの指定され」とあるわけだが、どれが指定されているのだろうか。FIAの順位表を見るに、モナコ、スウェーデン、ケニア、ギリシャ、スペインの5つでポイントがついているので、この5つは確実だろう。製造者部門でポイントを獲得しているのが条件とされているわけではあるが、「TOYOTA GAZOO RACING WRT NG」はニュージーランド以外ではポイントを獲得している。ニュージーランドが対象であったとして、これで6戦。1戦はどうなってしまったのかそもそも謎である。

年間タイトルには一応載っているけど、参加チーム1つだしトヨタ自体も忘れている?

67章にタイトルの記述がある。ここにもきちんとチームチャンピオンは書いてあるのだ。

https://motorsports.jaf.or.jp/-/media/1/3375/3379/3400/3467/3474/3504/2022_fia_wrc_sport_reg_ja_20220322.pdf

とはいえ、67.2に規定される年間表様式の出席は、製造者部門とWRC2のチーム選手権で、WRCチーム部門は特段要請されることはないようだ。

そもそも参加台数が1台なので、このタイトルが有効なのかはよくわからない。

トヨタガズー・レーシングのHPをみてもチーム部門に関してはどこにも記述がない。まぁそもそもNGはセカンドチームだし、チーム&ドライバーのところにも勝田選手の名前がないわけではあるが。その一方で、ポイントランキングページでは、NGのことも勝田選手のことも触れている。

ランキング推移を見たところで競う相手もいないし、誰も気にしていないのは確かだろう。でも規則上は存在しているのだ。(WRCの規則はアーカイブが残っていないので去年はどうだったかわからない)

結局は謎のまま

結局、よくわからない。1台しか対象がいないわけでこれでいいのかもしれないが規定されている以上はもうちょっとアナウンスがあってもいいんじゃないかと思う。1台だから、今シーズンは開催しないとかそれはそれでありだろう。でも調べてもないのだ。

来シーズンは勝田/ジョンストン組がGAZOOレーシングの3台目をシェアする形で参戦する。オジェが参戦する場合はチーム外ということなので、今年のNGのような形になるのだろうがこの場合はぽいんとランキングどうなるんでしたっけね。またちょっと調べてみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました