Bリーグになってからの新規参戦は適当
新規参戦は、B3から参戦である。しかし、この基準は割と適当だ。
Bリーグ開始以前を見てみると、黒田電気ブリット・スピリッツから会員資格譲渡を受けて、アースフレンズ東京ZがNBDLに参入・Bリーグへ参入したり、大和証券ホットブリザーズの譲渡を受けて、新潟アルビレックスBBができている事象もある。運営会社の面で言えば、川崎は東芝からDeNA、SR渋谷は日立からセガサミー、島根は山陰スポーツネットワークからバンダイナムコと経営権の変更は起きている。
以前は、実業団連盟とクラブ連盟が分かれていたものが社会人連盟と2017年に統合され、2018年には男子の場合B1から数えて4部相当となる、地域リーグが誕生した。その下には各都道府県リーグがあり現状ピラミッドは5部構造となっているわけだ。
そこを踏まえると、新規参戦を都道府県リーグでして、3年目でB3が見えるように見える。
規約上は、「B3クラブとしての新規入会にあたっては、その名称について事前に理事会の承認を得るものとする。」とあるので理事会の承認さえ得ることができれば参戦できるわけだが、B3新規参戦チームを見てみよう。
B3がスタートしてからの新規参戦は、降格を除いて
- 2018-19:岐阜スゥープス
- 2019-20:ベルテックス静岡、トライフープ岡山、佐賀バルーナーズ
- 2021-22:アルティーリ千葉、長崎ヴェルカ
- 2022-23:東京ユナイテッドバスケットボールクラブ、立川ダイス、湘南ユナイテッドBC、ヴィアティン三重
となっている。2022年7月1日をもって、B3のプロリーグ移行のために新規入会の一時停止を発表しており、23-24シーズンの第1次審査合格は、福井バスケットボールクラブと徳島ガンバロウウズの2チームで、上限が18チームでありそのチーム数に達する。
各チームの成り立ち
申請前の各チームを見てみよう。
一番最初に加入した、岐阜スゥープスはクラブ連時代の強豪チームである。地域リーグは2018年からであるので、社会人連盟・地域リーグ開始前に昇格を決めた唯一のチームとなる。
ベルテックス静岡は、15年にスクールができ、18年に会社ができ、19-20シーズンからB3へ参戦している。wikipediaには19-20シーズンから地域リーグに参戦とあるが、そのシーズンにはB3に参加しているわけでちょっと謎だ。地域リーグに参戦していたとしても最後までは参加していないのだろう。
トライフープ岡山は、13年に会社設立。18年に5人制チームを設立し、中国・四国・九州地域リーグに参戦。19-20シーズンからB3参戦となる。18年度の地域リーグ順位は3位だ。(星取表)CSは、準々決勝で富士通に敗れている。サテライトチームは現在も地域リーグに参戦中。
佐賀バルーナーズは、17年末に会社設立。18年4月にチーム結成し、地域リーグに参戦した。18年度の地域リーグ順位は4位だ。(星取表)CSは、Aブロック2位で予選敗退した。19-20シーズンからB3に参戦しており、地域リーグとB3に参戦したタイミングは岡山と同じである。
アルティーリ千葉は、2020年7月に株式会社アトラエ(東証プライム上場)が設立。2021-22シーズンからB3に参戦し、1年でB2昇格を果たした。地域リーグに参戦していない。
長崎ヴェルカは、2020年にジャパネットホールディングスが設立。2021-22シーズンからB3に参戦し、1年でB2昇格を果たした。地域リーグに参戦していない。
東京ユナイテッドバスケットボールクラブは、2019年11月に実業家の家本氏らによって設立。21年に1次審査に合格し、22年4月に最終審査に合格。2022-23シーズンからB3に参戦。地域リーグに参戦していない。
立川ダイスは、16年に3人制チームができ、19年に一般社団法人TACHIKAWA DICEができ、20年にアリーナ立川立飛の運営管理をしている多摩スポーツクラブと統合。5人制チームとしては新設チームとして2022-23シーズンよりB3に参戦した。地域リーグに参戦していない。
湘南ユナイテッドBCは、2021年5月に運営会社が設立。母体は藤澤商工会議所(参考)と社会人チームの「湘南STATE」。とはいえ、湘南STATEは社会人チームとして存続しており新設チームだ。21年に1次審査に合格し、22年4月に最終審査に合格。2022-23シーズンからB3に参戦。地域リーグに参戦していない。
ヴィアティン三重は、2020年3月に設立。20,21年天皇杯三重県予選連覇。20年東海総合CS優勝。21年東海・北信越地域リーグ参入。地域リーグ2位。(CSは中止)21年に1次審査に合格し、22年4月に最終審査に合格。2022-23シーズンからB3に参戦。
と、ここまで見てわかるように新設チームが圧倒的に多い。クラブ連・社会人連盟として活動していたのは、岐阜、岡山、佐賀、三重の4チームだ。10チーム中6チームが新設B3参戦している点は興味深いところだ。
本当にピラミッド構想にしたいのかは謎
もちろん、プロを目指すチームが資金力と選手を集めてやるのに1年目は都道府県からというのは無駄があるのはわかるのだ。しかし、ピラミッド構造にしたかったのではないのかという疑問がある。
現にそのピラミッド構造のように上がってきたのは、岡山、佐賀、三重だけなのである。
ここで気になる点を挙げるとするならば、「和歌山トライアンズ」が参入不可を続けた点だろう。2015年は「チームが実質的に存在していない」との理由で不可され、17年は「財政基盤が整っていない」となり、18年は「準クラブ規定で必要とする要件を満たしていない」だ。まぁ運営会社が破綻をしている点を見ても致し方ないが、「チームが実質的に存在していない」との理由で不可とされていたのにもかかわらず、近年は会社設立と同時ぐらいに加入申請をして、参加が認められるという点は面白い。
もちろん親会社の財政健全度やスポンサーの獲得、地元の協力など様々な点で総合的に判断されるものであるのは言うまでもないが、少しばかり疑問な点だ。
B3リーグ公式試合参加資格規程を見てみると、申請者は次のようになっている。
第7条〔申請者〕
B3リーグ公式試合参加資格規程
申請期日において、以下のいずれかの地位にあるクラブのみが、当該対象シーズンの公式試合参加資格申請者となり得る。
① B3クラブ
② Bリーグに所属しているクラブ
③ 協会が設置する「社会人連盟」に登録しているクラブ。また、2020 年申請より本号は改定する予定である。
令和2年改正なので、③が変えられていないのは謎であるが、この3項目が参加資格申請者だ。規約でも、この規定に合格することを条件としているので、上記条件は絶対であるはずだ。
規約には会員資格の譲渡は認められてないので、そのチームが条件を満たす必要がある。
- 2016年度に開催される「第12回社会人選手権大会出場チーム」
- 2015-2016シーズンNBL/NBDL/bjリーグ加盟クラブ
- 和歌山トライアンズ
但し、上記対象クラブは「2016年度JBA登録」をしているクラブとする。
であった。19-20シーズン以降は社会人連盟から推薦されたクラブが対象となるなどとしていたが、特段その旨のリリースが合った事象はない(見た記憶はないし探しても出てこない)。
B3と地域リーグの入替も計画されていたことはあったはずだが、まだB3がチーム上限に達していないからか実施されたことはない。
そうみてみると、B3の新規参戦の審査は規約に準じているものとは到底言えるものではないし、わりと適当な気がしてならない。もちろん潰れないことは見ているだろうが。
結局のところはまだまだ過渡期であって、ピラミッドでないのだろう。
2026年の新リーグで新体制となりうるのか
2026年に新リーグになることで、B1がトッププロ、B2がとB1に挑戦できるプロ、B3はプロ水準とされる。B3もプロ化されてしまう。
一方で、地域リーグにプロ選手が参加することは否定されていないだろうが、実業団連盟・クラブ連盟からの移行されたリーグであることから実業団チームが多く所属する。現に、各地区の地域リーグの優勝者は実業団チームなのだ。
2026年にBリーグが再編されることはもう決まったのだ。現B3から新B3に残れないチームがあれば、地域リーグとの入れ替えというものも生まれてくるようには思えるが、果たしてどうなるのだろうか。
新リーグになり、より基準はわかりやすくなるのだろうか。


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