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しながわシティはどうしてB3認可されてしまったのか

Bリーグ
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現在参戦2シーズン目となる「しながわシティ」。このチームに大きな問題があると思うのだ。

しながわシティバスケットボールクラブ

当初はbjリーグの「東京サンレーブス」。ルーツ的には「東京アパッチ」も関わりがあるともいえるが一応別チーム。コロナで運営資金がショートしたため、2020年、B3を退会。地域リーグに降格する。

2021年、品川にホームを移し、しながわシティバスケットボールクラブに改称するとともにB3に復帰する。品川としては、現在2シーズン目。通算9勝。

シーズン最低記録は1勝が2度あり、最低勝率は昨シーズンの金沢の.020(1勝49敗)なので、今シーズン3勝している品川は、この記録の勝率よりは高いことが確定はしている。

ホームアリーナがない

そう。公式サイトを見ても唯一「ホームアリーナ」が記載されていないチームである。

https://www.b3league.jp/about-league/

これまでに開催されたホーム会場ごとの入場者数が下表になる。

今シーズンの残り開催予定は、荒川総合SCが2試合、エスフォルタアリーナ八王子が2試合、品川区立戸越体育館が2試合である。

「しながわ」を冠するチームであって本質的なホームアリーナは「品川区戸越体育館」なのであろうが、昨年は2試合、今シーズンは6試合の開催。(今シーズンはあと2試合予定があるので8試合にはなる)

昨シーズンは、23区内の開催が予定を含めても10試合なのに対し、多摩地域が14試合、埼玉県2試合、愛知県2試合となかなかにぶっ飛んでいる開催地である。今年は23区内が多く、県外もないので昨年よりはましといえるかもしれないが、8試合のみだ。

エスフォルタアリーナ八王子は、八王子ビートレインズのホームアリーナで、アリーナ立川立飛は立川ダイスのホームアリーナであることにも留意するべきで、興行にはならないといえよう。

商用利用ができない体育館の利用

探せば他にも出てくるかもしれないが、このチームの特筆するべき点はこれだろう。商用利用ができない体育館で試合を開催する。

しながわシティは「荒川総合スポーツセンター」で試合を開催しているが、荒川総合スポーツセンター条例は以下のようになっている。

(利用の承認)
第10条 施設等(第3条第8号の施設を除く。)を利用しようとする者は、あらかじめ規則で定めるところにより指定管理者に申請し、その承認を受けなければならない。
2 指定管理者は、前項の承認をするに際して、管理上必要な条件を付けることができる。
(利用の不承認)
第11条 指定管理者は、前条第1項の規定による申請が次の各号のいずれかに該当するときは、同項の承認をしないものとする。
(1) 公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがあると認められるとき。
(2) 営利を目的とするものであると認められるとき。
(3) スポーツセンターの管理上支障があると認められるとき。
(4) 前3号に掲げるもののほか、指定管理者が特に利用を不適当と認めるとき。

荒川総合スポーツセンター条例

この場合、どのように開催するかというと「チケット全席無料」という体で行うのだ。

と、商用利用が禁止されている以上、チケット販売をすることは不可能であるから、「チケット全席無料」と称して行っているのだろうが、果たしてこれは本当に「商用ではない」のだろうか甚だ疑問である。

もちろんB3は規約上興行を義務付けられてはいないし、主管権をリーグに譲渡することもできる。ただしたとえ譲渡したとしても、公衆送信権、送信可能化権とされるいわゆる放映権は発生しており、B3TVにて有償で配信されている。そう、有償で配信されているのだ。

チケットは販売していないし、グッズ販売もしていない。しかし、「有料で」配信されているのだ。これは営利目的なのではないだろうか。

しながわシティHPより、当該試合のページにも「月額制」で視聴できる旨紹介されている。

そもそもスポンサーの協力で「全席無料」なら、スポンサーが代わりに払っているということで、本当のチケットは有料みたいなようにも取れる?さすがにこれはひねくれているか。

B3リーグ規約には、第26条に「アリーナには、B3リーグが指定する位置に、所定のサイズおよび枚数の広告看板を掲出することができるスペースを確保しなければならない。」とあることからも、ある一定の営利要素はあるように思えてならない。

もちろん区がOKといっているのだから使っているのだろうから問題はないのだが。

勝率・入場者数の低迷

勝てないチームというのは金が回らない。これは宿命であるから仕方がないことではあるのだが。

昨シーズンは6勝で14位(下から2番目)であったが、今シーズンは3勝で現状16位(最下位)。今年度の平均入場者は162.9人。昨シーズンの113.1人からは上昇しているとはいえ少ない。そもそもクラブチームでシーズン平均入場者数200人を切ったことがあるのは、実業団チームを除くと品川のみである。もちろんコロナという事情があるにせよ、前身のサンレーヴスよりも悪化している。

品川の場合、全席無料で―が数試合があるのでこの入場者はすべて有償観戦者ではないことに留意するべきである。(ただし、他のチームも2階席無料とかはやっているので一概に数値は出ない)

今シーズンのみとすると以下のようになる。

今シーズン加盟した、東京U、立川、湘南、三重よりも明らかに少ない。(東京Uは5000人無料招待で9295人入れている試合があるので昇順に並べると表に出てこない。)

ここまでの入場者数だと、入場者収入というのは雀の涙で、基本的にはスポンサー収入ということになりそうだ。しかしここまで成績が低迷し、入場者も伴っていない状況で、十分な収入が得られているかは謎である。

入場者が伸びないと、スポンサーが減り、お金が無くなり、強化ができないというのはよくある流れだろう。もちろんスクール等別途収入があると思うのだが、なかなか現状は厳しいようにおもう。

むすび

もちろんB3はプロアマ混合リーグであり、アリーナ基準が定められていない。

原則として5期連続赤字は不可であるが、売上高7000万円以上の基準があるぐらいでで、アリーナは「1500名以上に将来的にする可能性がある」という表現にとどまっており、特段問題はないのかもしれない。ホームアリーナを有することは「B3クラブは、ホームタウン内にB3リーグが別途定める要件を充足するアリーナ(以下「ホームアリーナ」という)を確保しているのが望ましい」という任意規定にとどまっているのもまた事実である。

とはいうものの、ライセンスが必要とはいえB2の下部リーグとして入れ替えが行われる状態であるのもまた事実である。

新B1ができるころには、B3はBリーグ側に吸収され、新B3となるわけであるがそこが決まったのであれば、B3もある程度は移行を見据えた体制にしていくべきなのではないだろうか。地域振興を謳うぐらいのであれば、はやりホームアリーナぐらいは義務付けてもいいのではないだろうか。

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