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コンバージョンキックはキャンセルできる

ラグビー
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リーグワン入替戦 三重HーGR東葛戦を見て、Twitterですら指摘をそこまで見なかったので書き記す。

入替戦第1戦:三重HーGR東葛の経過

J SPORT オンデマンド

79:40 ペナルティ

79:51 キックで再開 

79:54 トライのホイッスル

80:00を示すホーンが鳴る

直後にコンバージョンキックをドロップキックで蹴る

外れて試合が終了する。

競技規則の文言の確認

第5条 試合時間

8. トライを得たチームは 、コンバージョンキックを蹴るか蹴らないかの選択をできる
   a. コンバージョンキックを蹴らないと選択した場合は 、トライを与えられた後に、トライを決めたプレーヤーが「ノーキック」と言ってレフリーにそのことを伝えなければならない。
   b. 残り時間がなくなる前にコンバージョンキックを蹴った、または、蹴らないと選択した場合、レフリーは試合再開のキックを与える。
   c. コンバージョンキックを蹴った場合、ボールが足に当たった時点から時間が計測される。

2023年競技規則 より

タイムキーパー制の場合、ホーンが鳴る前にキックを蹴るか「ノーキック」を伝えていれば、もう1プレー実施するのがルールとなる。

これは2016年のルール改正時に追加されたものが改訂を経てこうなっている。(参考)当初の競技規則では、試合終了間際とされていたが、現状の競技規則を見る限りいつでもできるようには読める。ただし、基本的には蹴るので実際に使われるのは試合終了間際のみだろう。

選択肢としてなにがあったか

今回の試合について考える。トライは明らかにホーンが鳴る前である。

中継映像に乗っている時間はたまに正確ではないものの、直前にタイムオフがされているわけでもないので大きな差はないと考えてよいだろう。

取るべき選択肢は2つと考えてよいだろう。

①「ノーキック」を選択し、勝ちを狙いに行く。
②「コンバージョンキック」を確実に狙う。

ノーキックは当然リスクがある。キックオフを蹴るわけなので、相手チームがゲームを切らなければ勝ち点0になるリスクもある。もちろんトライへ結び付ければ勝ち点4を手にすることにはなるが、相応のリスクがあるといっていいだろう。

コンバージョンキックを確実に狙うのは、今回の試合は入替戦であり2試合の得失点差が影響することを考えれば十分意味のある選択といえる。このコンバージョンキックが入っても入らなくても勝ち点は変わらない。しかし得失点の上では2点変わる。

焦ってコンバージョンキックを狙って外すのは、重大とは言えないがミスといっていいだろう。しっかりと狙ってけるのか、キックを蹴らないかの2択のはずだ。

そもそもペナルティゴールでもボーナスポイントは獲得できたので、トライを狙いに行ったということは勝ちに行ったのだろうか。そのチームとして、その意思があるのであれば、なおさら「ノーキック」のチョイスをするべきであったように思う。

もちろん蹴ろうとする寸前でホーンが鳴ってしまったのは不運ともいえる。しかしながら選択権はあったのだ。

(トライした時点で残り30秒ぐらいあるのであれば、ドロップキックでコンバージョンはチャンスを考えればありといってよいだろうが。)

トライをした人が選択する珍しい規定

トライをした人が選択権を行使する珍しい規定であることは間違いがない。

このルールは、負けたら終わってしまうトーナメントであれば必要とするタイミングは出てくるといえるが、リーグ戦であると終盤の限られたシチュエーションでしか使うことがないものではある。ただ、今回は2試合の入替戦という条件戦であったのだ。チームとしてどういう選択をするのかの意思疎通が必要だったのかもしれない。

ラグビーのその他の選択で、ルールブックに出てくるものを以下に列挙する。

  • トスの勝者のキックオフかサイドかの選択
  • 相手チームに反則が複数あったときにどちらの罰を適用するかの選択
  • オープンプレーでのオフサイドの罰の選択(反則地点のペナルティ・最後にボールにプレーした位置でのスクラム)
  • ノックオン・タッチの場合の再開方法の選択(スクラム・クイックスロー・ラインアウト)
  • 不正なキックオフ(ドロップキックではない、ノット10m、ハーフウェイラインより前)の再開方法の選択(やり直し・スクラム)
  • キックオフが直接タッチに出た場合の選択(やり直し・スクラム・ラインアウト・クイックスロー)
  • キックオフがインゴールに入りグラウディングをしたかインゴールを通ってデッドになった場合の再開の選択(やり直し・スクラム)
  • ドロップアウトが既定の距離に達しないときの選択(やり直し・スクラム)
  • ドロップアウトが直接タッチになったときの選択(やり直し・スクラム・ラインアウト・クイックスロー))
  • ドロップアウトがインゴールに入りグラウディングをしたかインゴールを通ってデッドになった場合の再開の選択(やり直し・スクラム)
  • 不正なクイックスロー時の再開の選択(ラインアウト・スクラム)
  • ラインアウトのノットストレート、ノット5m時の再開の選択(ラインアウト・スクラム)
  • キッカーに対するレイトチャージの再開位置(反則の地点、ボールが落ちた地点、ボールが次にプレーされた地点)
  • ペナルティ・フリーキック時のスクラム再開の選択
  • ラインアウトのペナルティ・フリーキック時の選択(ラインアウト・スクラム)
  • キックされたボールがタッチインゴールに出るか、デットボールラインを超えた場合の選択(ドロップアウト・スクラム)

このように試合中に、選択をすることができるものはラグビーにおいて多く存在するが、選択する人が明記されているのは、トス時の選択が「キャプテン」と明記されている他に、トライ後にコンバージョンキックを蹴らない選択肢を取る時のみである。

その他は、定義「キャプテン」に「チームにより指名されたプレーヤーのことで 、そのチームを率い 、レフリーに意見を求め 、レフリーの決定に関連するプレーの選択を行う 。」とあり、キャプテンが行うこととされている。

つまり、トライ後のコンバージョンを蹴るかどうかはトライをした人が選択する権利があるので、試合終了間際にトライを取った場合にどうするべきかは、チームで意思疎通を図っておく必要があるといえるのかもしれない。

ラグビーで残り時間を正確に知ることはできるのか。

ここはちょっと気になる。

例えばバスケであれば、試合のカテゴリーにはよるが、基本的にどの会場であってもどこを見えればいいかは決まりきっている。

グラウンド系のスポーツは、試合によって表示される位置も形式も違うように思う。その中でみんなが当然プレーをしていて、時計は刻一刻と動き続けている中で、トライをした人は基本的に倒れ込んでいる。その瞬間に残り時間を知ることができるかといわれると困難であるように思う。その中で選択できるものなのかは気になるところではある。

とはいえ、勝ちを狙うのであれば「ノーキック」であったし、2戦目を踏まえてBP1で良いとするのであれば確実にコンバージョンキックを狙うのどちらかが選択するチョイスであったのだろう。

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