2地区だと愛知県あたりにラインが来ることが多く、結局それって意味があるのか?と思わなくもないのだ。そもそも実業団から派生したリーグが多く、特定の地域にチームが集中しがちという点もあるのだろうが。。。
地区分けするメリット・デメリット
本来であれば、エリアが近くなるのでライバル関係をあおりやすくなるという点はあるはずだ。
地域密着型を謳うものが多い以上、都市対抗的な意味合いは持っている。現に、アメリカスポーツは、アルファベット略称表記は都市名であるし、日本でもBリーグやリーグワンは地域名が略称とされている。(ラグビーは、NHKは企業名で報じるし使われているわけではないが)
地区分けをすることで、地区内対戦が増えることが多く、より狭いエリアで争うことになる。これによってライバル関係が生まれると同時に、近距離移動で済むわけだから遠征コストの低下といった側面も挙げられるだろう。
一方で、人気のチームと対戦が少なくなるなどして、片方の地区に人気が偏ることや興行面で差が出る可能性もなくはない。昔のNPBのセ・リーグ、パ・リーグのように露出からして大きく差があったようなことを生む可能性は否定できないといえよう。
しかしながら、現に日本のリーグにおいても地区分けがされているリーグがあるので、見てみよう。
地区分けがないもの
地区分けがないものは、プロ野球、サッカーJリーグがあげられる。日本のプロスポーツのトップ2が地区分けをしていないという点は、面白い点なのかもしれない。プロ野球に関しては、2軍は東西で別れてはいるが。
バレーボール(V.LEAGUE)、ハンドボール(日本リーグ)も地区分けはされていない。
ホームタウンによって地区分けされるもの
男子バスケ(B.LEAGUE)
このリーグは、昇降格があるくせに、毎年地区分けが変わる厄介なリーグだ。アメリカ(北米)のプロリーグは昇降格がないからそんなことはないわけだが、このリーグは昇降格を採用しているうえで、総合成績で昇降格を実施する。そのため、シーズンの所属チームが決まると順番に東地区から埋めていくことで地区分けがされる。
つまり、毎年リーグ毎にチームの配置分布は変わってくる。そのうえ、当初は3地区制であったが、コロナの影響もありB1は昨シーズンまで、B2は今シーズンも2地区で行われた。

と、B1においてはA東京までは一貫して東地区で、滋賀より南のチームは一貫して西地区であるが、SR渋谷・川崎は東地区・中地区を行き来するし、三河も西地区と中地区を行き来している。
今シーズンに着目してみると、東京都渋谷区をホームとする2チームは、A東京は東地区、SR渋谷は中地区と別れている。愛知県は4チームあり、三遠(豊橋市)、三河(刈谷市)は中地区で、FE名古屋、名古屋Dは西地区だ。
もちろん対戦がないわけではないが、同じような場所であればファンがいれば盛り上がりやすいだろう。
またこのように地区が入れ替わるので、地区優勝連覇が真の意味で達成しうるのは、琉球と北海道ぐらいなものだろう。A東京はB2にまだ東北のチームがあるので一応ルール上は中地区になりうるのだ。
ソフトボール(JDリーグ)
今年から始まったJDリーグは地区分けがされている。これが記事を書くきっかけではあるのだが。リーグが新設されたとはいえ、実質実業団であるし、レギュラーシーズンフォーマットとして、地区シリーズと交流戦シリーズと別れているのだ。
地区分けは、
東地区が栃木県真岡市、群馬県高崎市、群馬県高崎市、埼玉県戸田市、横浜市、岐阜県大垣市、静岡県掛川市、愛知県安城市
西地区が愛知県豊田市、愛知県刈谷市、愛知県大口町、滋賀県湖南市、京都府京都市、兵庫県尼崎市、愛媛県松山市、福岡県北九州市
となっている。
高崎市が2チーム、愛知が4チームと偏っているので致し方ない点はあるといえ分け方が面白い。東西と銘打ってはいるものの、東西があまり意識されていない。競技規定には16チームで東西8チームずつであることは明記されているが、どういう順序で分けたかは謎である。(岐阜、静岡、愛知の順なのでおそらく都道府県コードは使っている)
市町村役場をプロットしてみよう。
とみてわかるように大垣市は愛知県のどのチームよりも明らかに西だし、安城市よりも豊田市のほうが東だ。と、このように愛知・岐阜あたりで入り乱れておりどういうロジックで分類されたのかは謎である。(市町村コードだとすると、愛知は刈谷、豊田、安城、大口町の順なのでそれではないなにか。)
トヨタ自動車とビックカメラ高崎をわけないとリーグとして成り立ちえないといってしまえばそうなんだが、東地区・西地区っていう名前はどうなんだろう。旧リーグの戦績からして、東に順番でビックカメラ、Honda、日立が入ってしまうのに、正しいエリア分布でトヨタまでやってしまうともうリーグとしては成り立たないのは明白だろう。それこそ豊田自動織機が西地区で勝ち続けることになってしまう。
でもせっかく愛知に4チームいるのにその分け方はちょっともったいない気もする。マイナースポーツあるある(特に女子スポーツ)で、実業団主体であると企業がないとチームがない。産業が盛んな地域でないとチームがないのだ。だから愛知県と群馬県に複数のような事態はおきてしまう。
普及を意識してツアー開催とかをするなら別にエリア気にしない方がよかったのでは?とは思ったりはするのだが、どうなんでしょうね。西地区は九州四国が確実にいるわけで、遠征費用格差が結構ありそう。
というかすでにレギュラーシーズンの試合結果が、プレーオフ終了前に公式サイトから消えてるのはどうなんでしょう。
女子バスケ(W.LEAGUE)
コロナの影響で20-21シーズンだけ地区分けを実施。1年で終わった。
東地区:ひたちなか市、柏市、大田区、川崎市、新潟市、甲斐市
西地区:静岡市、名古屋市、名古屋市、刈谷市、刈谷市、安城市
このリーグはほぼ愛知県といっても過言ではないので。そこから2チーム増え、姫路や秋田が加わったがチームが無くなったわけではないので偏りはある。興行面は弱いし、実業団リーグである以上致し方ないのだろう。公式サイトでも観客数を公開していないですしね。
ホームでも何でもないところで比較的試合をするリーグなので、移動を気にしない普段であれば地域という概念を気にしない方が、普及面で意味があるのだろう。
地区に関係のない分け方をしているリーグ
ラグビー(JAPAN RUGBY LEAGUE ONE)
トップリーグ時代から引き続いて、適当に分ける。適当にというのは、前年度順位から交互に分けていく。
トップリーグ時代は、ホワイト・レッドと名前がついていたが、現状はカンファレンスAとカンファレンスB。
今シーズンの場合は
カンファレンスA:1,4,5,8,9、昇格チーム
カンファレンスB:2,3,6,7,12、昇格チーム
となっている。ホームアウェイでやるので、当然近いチームでやった方が盛り上がるのは確かなんだろうが、いかんせんこのリーグも実業団の名残がまだ強く、地域偏りが激しいのでこれが最善か。
ディビジョン1に東京が4チームおり、そのうえで横浜、千葉、相模原、埼玉と関東ばかりだ。
地区協会が、関東・関西・九州なのにかかわらず、九州のチームが消滅してしまったのがすべてなんだけども。
アメフト(Xリーグ)
X1 SUPERは、DivisionA、DivisionBと別れている。
さらっと見たけどどう分かれているのかよくわからない。チーム的に関東がこれも多いんだけど。というか関東と関西でほとんど。
大阪、千葉、神奈川、東京、神奈川、新潟
神奈川、千葉、東京、兵庫、兵庫、福岡
まぁクラブ形式とはいえ元をたどれば実業団。ともなると、選手はそこにいたわけでチームもそこにできるよね。
むすび
何がよいかは競技が求めているものが違うことには留意するべきではあるとは思う。
地域密着をし、ホーム&アウェーでやるリーグ戦で、地区分けをするならば近い方が面白実はあるとは思うのだ。もちろん、別れることによってその地域の人が両方に興味を持つといった側面もあるのかもしれないが。
MLBで見れば、ニューヨーク州のメッツ・ヤンキースはリーグが違うが、カリフォルニア州で言えばア・リーグの西地区にエンゼルスとアスチックス、ナ・リーグの西地区にドジャースとパドレス、ジャイアンツがいるわけだ。まぁア・リーグだとテキサス州の2チームまで西地区なわけで、日本と広さのスケールが違うのは言うまでもないが。
日本のリーグを見てみると、なかなか強引な線引きが多くあんまり効果的なものではないような気がしてならない。


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