今回は「B革新」ではなく、現行Bリーグのお話
2024.3.6 長崎と佐賀のデータが入れ替わっていたので修正
Bリーグライセンス基準のおさらい
現状のライセンス基準は以下の通り。(クラブライセンス交付規則より抜粋)
- 3期連続で当期純損失を計上しないこと。(ただし、2019年度、2020年度が当期純損失の場合は対象年度に含まない。)
- 債務超過(純資産がマイナス)であってはならない。(ただし、2019年度、2020年度、2021年度は対象外。B2ライセンスは2022年度は対象外=次の判定からはB2も対象)
- 売上高が、B1は3億円以上、B2は1億円以上。(いずれも税抜き)
- 資金繰りが安定していること
- B1ライセンスは、会計監査を得ていること
- 期限経過未払いがあってはいけない。
- 今年度の損益見込みを提出し、利益基準、純資産基準、売上高基準に抵触しないことを示すこと
- 予算を提出すること
- クラブ間の金銭賃借をしないこと
利益基準

2期連続チームは、茨城、新潟、富山、信州、三遠、青森、山形、福島、奈良、香川、熊本の11チーム。今年度が赤字見込みor赤字確定するとB2ライセンス不交付となり、B3以下に降格。
昨年は3年連続リーチが3チームあったが今年は12チームと多い。数チームは不交付となる可能性も否定できない。
資産基準

次のライセンス判定からはB2におけるコロナ特例がなくなるため、債務超過であればライセンス不交付。
昨シーズンは、新潟がB1ライセンスを交付(成績によりB2降格)されたが、シーズン途中で監査結果を受けてB1ライセンス取消、B2ライセンス交付となった。(リリース)
ライセンス制度上の制裁は17個定められており、降格やらPO出場停止やら無観客試合などいろいろある。
昨年度決算の時点で債務超過のチームは、前述に新潟のほかに、青森、山形、東京Z、奈良、香川、愛媛の7チーム。ただし、香川と東京Zは成績でB3降格なので、改善できていなければB2ライセンス不交付で昇格もないが、決算は公開されない。
青森は、大株主が破綻したのは気がかり。(チーム発表)この時期に破綻決定
売上高基準

1億円未達チームはなし。3億円未達は青森と香川。現状規定だとあまり影響はなさそう。
新リーグ移行時は、12億、4億、1億になるが、3億台のチームは、山形、東京Z、神戸(西宮)、奈良、愛媛。神戸、山形、東京Z、奈良は入場者基準はB ONEラインなので4億目指してそうではある。
基準未達リーチチームのまとめ
見出しのチーム名の後は現行保有ライセンス
茨城ロボッツ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

2022年度決算は赤字大幅拡大。人件費、グッズ販売原価、ユース・スクール関連経費をはじめ全体的に上昇。黒字だったのは2シーズンのみ。
富山グラウジーズ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

富山は昨シーズンから支出自体は減少しているが、それ以上に売り上げが減少。スポンサー収入こそ増えているが、入場者収入、物販収入、スクール、分配金と軒並み減少。
何かしらのテコ入れがなければ変化はないように見える。
信州ブレイブウォリアーズ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

支出が2.4億円増えて、収入が2.1億円増えた。最後に黒字だったところから人件費は1.4億円程度増えているのでそのあたりが影響しているか。
三遠ネオフェニックス・B1
【利益基準・赤字2年連続】

B1で最も赤字額が大きい。昨シーズンまでの川崎が4シーズン連続で約3.5億赤字を計上していたが、それの倍近い約7.6億円の赤字。
コロナの影響を受け始めてから黒字はない。
人件費が3.6億円から8.1億円へと倍増しているだけでなく、試合関連費も昨シーズンから倍。全体で9.3億円から17.2億円に。昨シーズンの債務超過から、資本金が380万円から9000万円に増資し、資本剰余金9億1820万円。
令和5年4月の公告で資本金と資本準備金を5億円ずつ増資し、同時に資本金を4億1380万円、資本準備金を5億440万円減少している。オーエスジーが10億円子会社株式取得に支出していると指摘を豊橋市議がしている。おそらくオーエスジーの介入。まぁ第三者割当増資して、欠損てん補したぐらいなんでしょうけど。
Bリーグチェアマンが売上高12億円を超えているとブログに書いたが、結局超えなかったチーム。アリーナも揉めているし、売り上げも芳しくないし、愛知に他にチームがあることを鑑みると、B ONEも見えてくるかも。
青森ワッツ・B2
【利益基準・赤字2年連続】

【資産基準・債務超過】

昨年7月に筆頭株主になった会社が破綻したり、HCが解雇、GMが辞任といろいろドタバタしている。株主だった会社と関係がないと主張はしているが、そのルーツの人が会長だったり、取締役だったり、監査役にいるというチーム。個人的にはちょっと怪しく見える。
売上はだいたいリーグ全体で見ても最下位付近。今シーズンは人件費に6000万円と大幅上昇した分赤字になっている印象は受ける。そして債務超過。
債務超過を含めて株主引受してくれないとB3降格も見えてくる?チーム存続的に大丈夫なのかは気になる。
3月7日応援口座開設したけど、5000万円で運営資金+債務超過解消すると黒字にはなるが……。
パスラボ山形ワイヴァンズ・B2
【利益基準・赤字2年連続】

【資産基準・債務超過】

B1ライセンスを保有していたが、今シーズンはB2ライセンス。
昨年の第1回目判定時はB1ライセンスで申請していた割に、債務超過を解消していない。
株主はいっぱいいるが、2億円以上を果たして解消できるのだろうか。そもそも当初はB1ライセンスを去年も申請していたのに解消されなかったので、印象としてはちぐはぐ。
福島ファイヤーボンズ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

昨年度までは債務超過があったが、親会社の「識学」の増資によって解消した。一方で利益は改善していない。結局のところ資産基準は、増資してしまえば解消できるので、本質的なところはうまく投資をして回収できるかなので、ここが解決できないとどうしようもない。
越谷アルファーズ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

コロナ特例がなくなったシーズンから赤字。昨年度比だとし費用で3億円増し収入は2.5億円増。
1.6億円上がった人件費が重しに?20年度と比べれば費用は倍増している。
アースフレンズ東京Z・B2
【資産基準・債務超過】

成績でB3降格。B37位なのでPOはギリギリ。
チームHPには債務超過解消に向けて……とあるだけなので、このままB3の可能性は十分ありそう。
アルビレックス新潟BB・B1取消B2
【利益基準・赤字2年連続】

【資産基準・債務超過】

売上は、4連連続赤字。資本金も監査結果を受けて赤字判定となり、B1ライセンス取消。発表された資料では黒字だが、ここがおそらく赤字だった。
B2に降格し、断トツの最下位で、降格争うチームとは残り17試合で8ゲーム差。ライセンス云々以前に降格が決まりそうではある。
ライセンスが不交付になったときの報道で、債務超過は解消の見込みと発表。
バンビシャス奈良・B2
【利益基準・赤字2年連続】

【資産基準・債務超過】

黒字だったシーズンは1シーズンで、その翌シーズンのみ債務超過でなかった。
昨年度比で費用は9000万円増、収入は5000万円増。増資はしているけど、債務超過解消には至っていない。新B2を目指すと代表メッセージを出している割には今までの実績からして収益構造が上手く確立できていない印象を受ける。
2月27日からクラウドファンディング。ネクストゴール申請中らしいが、500万円で手数料12%なわけで……。4000万円のうちクラウドファンディングは500万円達成したけどあと2300万。大口スポンサーでも捕まえないと厳しそう。応援口座も設立している。
香川ファイブアローズ・B2
【利益基準・赤字2年連続】

【資産基準・債務超過】

成績でB3降格。昨シーズンはB1ライセンスを保有していた。
唯一すべてのシーズンで債務超過しているチーム。債務超過が解消できていなければそもそもB2復帰はないのでそこが課題?B3のPO進出は既に決めているが、ライセンスが出るかは別問題ではある。
1月25日に「株式会社ヤマウチ」の資本参画を発表。報道によると株式30%を第三者割当による増資。債務超過の解消はできる見込みとのこと。
愛媛オレンジバイキングス・B2
【資産基準・債務超過】

昨年までは特例で問題なかったが今年は解消しなければいけない。
大半がB PREMIEREと言及する中このチームはB ONEを目指している。でもこの報道で生まれ変わるのに合わせ債務超過の解消とあるが、それではB3に降格するわけで記者が理解していないのか、本当に発言したのかは謎。
1月25日にBリーグチェアマンが何かに立ち会ったらしいが、特段クラブHPでは言及がない。
熊本ヴォルターズ・B1
【利益基準・赤字2年連続】

21年度から大幅赤字。昨年度末に再春館製薬所などの西川グループ傘下となったので、今年度どう変わったのかは見もの。


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