SUPER GTのレギュレーションを見つけたので触れておこう。
昨年のF1 鈴鹿GP騒動
詳細は別記事(↓)にて。
ここでおきたのは、レースが途中で中断され再開されなかった場合と、チェッカーフラッグが振られ短縮しいてもレースが終了した場合の解釈の問題だ。F1では、中断したものの再開し、時間制限でレースが終了場合はフルポイントが与えられたのだ。
SUPER GTレギュレーションの変更
昨シーズンまでのSUPER GTレギュレーションは、前述の記事でもふれたように中止の場合にハーフポイント規定が設けられていた。
第7条 シリーズ得点
(省略)
2022 SUPER GT Sporting Regulations, GTA
2. シリーズの一戦として認定された各競技会において、ドライバーおよびチームに与える得点は、次の通りとする。
(省略)
3)不可抗力によるレースの中止の場合の取り扱い:
(1)先頭競技車両が2周回を完了する前にレースが中止された場合レースは成立せず、各決勝レースのシリーズ得点は与えられない。
(2)先頭競技車両が2周回を完了し、かつ走行距離が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%未満でレースが中止された場合
レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点の半分が与えられる。
(3)先頭競技車両が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%以上を完了した後にレースが中止された場合
レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点はすべて与えられる
レース終了は、第38条に規定されており、規定時間や制限時間を超えた場合にレース終了の合図(チェッカーフラッグの提示)がされる。そう。昨シーズンまでも日本では、中断し再開され75%に満たなかった場合は、ハーフポイントが付与されていた(2022年第2戦)が、レギュレーションの上ではこの規定は中止の場合の扱いとされていた。
2023年は、このことを考慮してか以下のように変更されている。
3)不可抗力によるレースの中止、レース終了の場合の取り扱い:
2023 SUPER GT Sporting Regulations, p.6, GTA
(1)先頭競技車両が2周回を完了する前にレースが中止された場合レースは成立せず、各決勝レースのシリーズ得点は与えられない。
(2)先頭競技車両が2周回を完了し、かつ走行距離が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%未満でレースが中止・終了された場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点の半分が与えられる。
(3)先頭競技車両が当初のレース距離、もしくは当初のレース時間の75%以上を完了した後にレースが中止・終了された場合、レースは成立し各決勝レースのシリーズ得点はすべて与えられる
そう。終了した場合でも当初の距離・時間の75%に満たないものに関しては、ハーフポイントとされることが明記された。
以上のことから、昨シーズンまでの処置は適切ではなかった可能性があるが、誰も問題視していないことからも慣例からうまく対処できているともとれ、大した問題ではないのかもしれない。
昨年からF1では、SC、VSCの介入なく最低2周が求められているが、SUPER GTではその条件は適用されていない。
モラルハザード 罰則ポイントの累計罰則の変更
罰則ポイントの累計罰則の変更といっても1か所のみ変更されていそうだ。
罰則ポイントが8に達した場合、「次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)の参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリットで8グリット降格」となった。昨シーズンまでは、公式練習の終日参加禁止であったが、安全面考慮と捉えればよいのだろうか。
SUPER FORMULAとF1
SUPER FORMULAは、JAFが2023年レギュレーションをいまだ発表していないので不明である。
F1は現時点で公開されているレギュレーション(issue 3,2022/10/19)では、該当する条文(6.5)に変更はない。2~3月あたりに例年は出るのでそこで修正されなければ、F1としては想定のシステムだったということになりそうだ。
ただし、FIAがすでに発表されているレポートには、
Race time limit and points distribution
At the Japanese Grand Prix, Article 6.5 of the Formula 1 Sporting Regulations which covers race time limit and points distribution was applied correctly. However, the wording of the Regulations will be revisited with a view to bringing further clarity during the next review of the Sporting Regulations.
FIA to implement procedural measures based on the findings of the review into incidents at the 2022 Japanese Grand Prix、FIA、2022/10/21
とあり、別途記事にて
レギュレーションについて質問されたベン・スレイエム会長は次のように答えた。
「ああ、変わる予定だ」
「今スポーティングディレクターを務めるスティーブが、そこの改善にあたることになる」
「日本でのことについてまず第一に言いたいのは、次のレースの前に(日本GPで起きたことに関する)レポートが一式作られた。これは今までなかったことだ。これはFIAのウェブサイトにも載っている」
「そしてポイントについて。これは誰が決めたことなのか? それはチームだ。誰が承認したのか? それもチームだ。我々はそれを履行しなければならなかった」
「そして誰がその責任を取るのか? それは私たちだ。公平性は一体どこにあるんだ? 教えてほしい。腹立たしいことだ」
F1日本GPでの王座巡る世紀の大混乱……FIA会長はポイントシステム変更を明言もご立腹「元々チームが決めたことなのに、責任を取るのは我々」、motorsport.com、2023/1/25
と報道されていることからも何らかの変更が加わることは確実だろう。
果たしてどのようなシステムになるのだろうか。


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